検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:16,720 hit

戦士になる覚悟 ページ17

マルス「………」



アイク「なんだ。なんか言いたそうな顔だな」


マルス「乱闘とは言え、彼女を傷つけたら許さないよ」


アイク「過保護のくせに、随分と来るのが遅かったな。……あいつは大丈夫だ。
だがまだ意思が弱い。
戦士として闘う覚悟があるならあいつはお前が見てやれ」


マルス「そうした方がいいね。じゃあ僕はAの様子を見に行くよ」





アイク「……」





A『……どうしてこんなに弱いんだろう……』


マルス「A……お疲れ様」



A『マルス……!』


マルス「(にこっ)」


A『なんだか元気ないね?』


マルス「ん?いや……君が乱闘をしていたと思うと少し心苦しいんだ。」


A『どうして?』



マルス「……やっぱり君は戦士としてここに来たわけじゃない。
頑張っているのはよくわかるんだけど……
君を傷つけたくないんだよ。僕は君の守護者であり続けたい」


A『どういうこと?』


マルス「戦士として闘える?……いずれ僕とも」


A『……!私はっっ……ただ……』



あれ……



そういえば、なんでこんなに必死なんだろう?
確かに私はマルスのように目的はないし、闘う意味だってないのかもしれない。
でも……そうじゃないと私……



マルス「僕は君を支えるよ。
敵になろうと関係ない。……痛くなかったかな?アイクに何されたの?」


A『何もされてないよ。アイクは私に戦う意思がないと悟ったみたい。
……だめね。私。
やっぱりあんな奴でも傷つけたくないと思っちゃうんだもん…』



マルス「………」


A『…え?マルス?』


マルスは自分の剣を私に差し出した。
どういうつもりだろう。



マルス「斬ってごらん。その剣で」


A『……そんなの無理だよ!』



マルス「いいから、斬るんだ」


A『で、でも……』


マルス「さぁ……早く!」


A『っっ……やぁああ!






……ッッッ』





マルス「……A?」


A『無理よ……やっぱり……私にはできない………』


マルス「答えが出たね。」


A『……』


マルス「君が本当の戦士になりたいなら僕もアイクも手加減しないだろう。
だけど、それができないなら君は……」


A『………』


マルス「もう戻ろうか。ゆっくりお休み。疲れただろう?」



優しく肩を叩かれたのに、酷く冷たいように感じた。

マルスの葛藤→←実力試し



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

やっち - めちゃくちゃ続きが気になる…!!!!!最高です!更新楽しみにしてます! (1月1日 2時) (レス) @page27 id: e5a8be9ce1 (このIDを非表示/違反報告)
-Rei- レイ(絶賛低浮上中)(プロフ) - アイクの小説なんて…最高じゃないですか…更新頑張ってください。待ってます。 (2019年1月19日 23時) (レス) id: c2a3cfc861 (このIDを非表示/違反報告)
ツツジ(プロフ) - とんでもなく面白い…。forwiiU買いました? (2015年6月20日 22時) (レス) id: 8441176ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィヤ - 最高でした!これからも頑張ってください!!o(^-^)o (2015年6月15日 0時) (レス) id: c9c2fe131c (このIDを非表示/違反報告)
歩夢 - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい!! (2014年10月19日 4時) (レス) id: 0d1d8a0e96 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:R*I*S*E | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2014年5月24日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。