ヌナを癒す会、始めました 4【SVT】

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MG side




撮影終了！って言われた瞬間に飛び出した。

メンバーからなんでそんな急いでんのって声が聞こえたけどそれも無視して走った。




ヌナ。ヌナ。


なんで撮影来なかったのって文句は後で言うけれど正直理由なんかわかってるも同然だからいいやって思った。とにかくさっきの場所に走る。

頑張ったねって褒めてもらいたい。

いや、なんなら俺が抱きしめよう。スンチョリヒョンと一緒にいるかな。






息切らしながら扉の前まで着いて。



ガラって扉を開けようとしたとき、中から聞こえた声に少し盗み聞きでもしてやろうって口角が上がる。2人はどんな会話をしているのか。なんの罪悪感もなく、耳を澄ませた。








「お前と俺の好きは、違うじゃん。」







だけど、中から聞こえたのはそんな声だった。


スンチョリヒョンの、低い声。





ぽかんとなる自分。

頭の中でリピートされて。








それを理解したときに、胸が圧迫されるような痛みを感じる。








『なにが、私もスンチョルのこと好きだよ。』




いつも通りのヌナの声。

好き。その言葉に過剰に反応してしまったけれど、俺はさっきのスンチョリヒョンの言葉を聞いた。まだ大丈夫。大丈夫。言い聞かせて。






「…俺は、俺は……………」





ひたり。

首に冷や汗。








SC「…俺は、お前のこと、」









「Aヌナ〜っ！！！」








ガチャリ。

勢いよく開いた扉から入り込んだ。





驚いた目で見られて、Aヌナに「ミンギュ〜！」って言われる。








…聞きたくないじゃん。


ヌナは、ヌナは…そんなこと言われてもさ、なんの反応もできるわけないじゃん。







なんで。


なんでヒョンは。








なんでそんなに、変わろうとするの？

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