ヌナを癒す会、始めました 4【SVT】

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SC side





MG「いやまず抜け駆けってどういうことって話ですよ。」

MG「みんな好きなの知ってるくせに馬鹿ですか？え？アホですよね？」

MG「まじありえないんですけど、ヒョンだったら少しぐらい我慢を…」





今何分だ。

ミンギュに何故か説教をされ続け、何故か正座をさせられている俺である。





「わかった、わかったって…」

MG「分かってないでしょ！？なんなのさ俺とお前の好きは違うって！！」

「…盗み聞きしてたのかよ。」

MG「そうですよ！！もうこうなったら隠さずに言いますけど！！」




口うるさい弟だ。

恋をしているのなら少しぐらい進んだっていいじゃないか。変わらないままの関係なんて苦しくないか？俺はミンギュが分からない。



そう唇を尖らせていると、ぽたりと床に落ちる水滴に気が付いた。

ふと上を向くと、首まで真っ赤にして怒りながら泣いているミンギュで。








MG「もうっ、おれ爆発するじゃん、なんもできないのに、先越されて、おれっ、もう何すればいいのかわかんないじゃん……ヒョンばっかり、ずるい、ずるいよ…」




「ご、ごめん、泣くなよ、泣くなって、」


MG「うるさいうるさいっ！！……なんで、こんなに嫌な気分になんなきゃいけないのっ、おれだって好きなのに、……いっぱいライバル入るのにっ、平等じゃ、ない…」





なんでも感情が爆発すると涙に変わるものだと思う。

怒って泣く。
ついに溜まっていたものが爆発したミンギュは、俺の胸倉を掴んで泣くのだ。


どうすればいいか分からなくて、とにかく宥めるしかなくて。






「…一歩前に進むことって結構大変じゃん。それが相棒って言ってたやつだったら、尚更。」


MG「…何、急に。」





キッと睨みつけられた。

それでも、俺は男でありお前のヒョンなんだ。









「お前、変わるのが怖いんだろ？」

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