ヌナを癒す会、始めました 4【SVT】

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「俺らだけ？」
『うん、テレビ撮影中』
「お前何してんだよ。」
『テレビには適当な理由で退出中と言われてるらしい。』
「…あっそ。」




2人きり。

ふたりきり。





…うっわ……

……うっわ！！！




一周回って考えた結果、嬉しいと言う答えにたどり着く。

どうしよう。え、そう言うチャンス？



…なんか頭痛くなくなってきた。くそ。なんか悔しい。





『あーー、ここめっちゃ暇じゃん。』

「俺と話せばいいじゃん。」

『熱悪化させたくないもん。静かに寝てて下さいよ』

「…別に悪化しねーよ。」




あ、そう？って言ってとなりのベットから身体を起き上がらせてくるA。

単純かよ。ちょっと思ったけど、俺と話せること喜んでるのかとポジティブに捉えれば口元が緩む。だって普通に考えて嬉しいだろ。好きなやつと2人きりだぞ。困る。


そばに置いてあったゼリー食べて、また寝転がって。

ってかスマホねえや。置いてったまんまだ。そりゃ暇だわ、ってAの方を見る。





「…あれ、お前スマホは？」

『置いてきちった。』

「お前アホかよ、取り行けばよかっただろ。」



『だって取りに行ったらスンチョル1人にしちゃうじゃん。』






ねぇほんと。お前いきなり爆弾ぶっ込んでくんなよ。

なに。それ期待するよ。めっちゃくちゃ期待しちゃうんだけど。俺のこと大好きなのかよお前。俺ばかだからそういう風に例えちゃうんだけど。マジ無理。


かっと顔が熱くなったのが自分でもわかって、布団に潜り込んでしまった。

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