4 ページ4
『いやいやいやいやいやッ！！！なんちゅうもん借りてるんですかアンタは！！』
JK「いや、だから」
『そそそ、そんな汚らわしいもん貸しなさい！！』
慌ててジョングクの手からDVDを取り上げた。
こ、こんな汚らわしいものを借りただと！？い、いかん！！そんなこと！
JK「もしかしてねーちゃん1人で観る気？」
『だ、誰が見るかこんなもん！！』
JK「じゃあ俺見るから貸して」
『ダメに決まってるでしょ！？』
えーなんで、貸して貸して、とねだってくる弟。
これがおもちゃだったりしたら速攻で貸すんだけれども！！これは流石にあかん！！ヌナは弟を純粋でいさせたいのです！
JK「なんでダメなの？」
『高校生がこんなもの見ていいわけないでしょ！』
JK「同級生の奴なんか普通にそういう本持って来てるし。」
『いやぁああ！！覚えちゃダメよグク！！』
うるさいよねーちゃんと言われ、ぴっとDVDが入った箱を取られた。
JK「高校生なんだし。ねーちゃんも一緒に観るでしょ？」
ケラケラと笑いながら言うジョングクにダメだと叫んだが、時すでに遅し。
テレビに映し出された女の人と男の人に、私は慌ててジョングクの目を塞いだ。
JK「うっわ、マジねーちゃん邪魔」
『まっ、え、そ、そんな物見ちゃいけませんっ！！』
JK「いいじゃん。俺そういうお年頃だよ。姉ちゃん達に反抗してないだけ良いと思ってよ。」
『で、ですがこういうのはいけないと思います…』
素早くリモコンで電源を消した。
あーあ、と渋るジョングク。や、やはりこういうのは教育にも悪いですし。いくらそんなうるうるした目を向けられたって簡単には返さな……
JK「じゃあねーちゃんがなんかしてよ。」
『…へ？』
あまりに大人びた言葉に間抜けな声がこぼれた。
JK「コレってそういうことに使うんでしょ？俺普通にするし。ねーちゃんがしてよ。」
そ、そういうこと……普通にする……ねーちゃんが…してよ……？
ジョングクの衝撃的すぎる言葉が頭の中でリピートされる。ガチャガチャとベルトを外そうとする弟に、私の中でゴロゴロピシャリと雷がなったような気分になった。
ぴっとテレビの電源を再度付け、私はジョングクに向かって土下座しながら言った。
『…見えないところでお願い致します……』
かわいい弟の男の現実など、見たくない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Agust d(プロフ) - この物語は控えめに言って大好きです！！！ グクがなにかと葛藤する姿も萌えます♪ 更新されたのですぐ飛んできました！ ファイティンです♪ (2019年9月7日 12時) (
レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
Hikari - めっちゃ良いです!! 見ててにやけが止まりません！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: 5d102a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - まさかユンギさんとジョンのグクさんが照橋さんと同類だったなんて……やっぱりいつきさん最高です!! (2019年8月19日 14時) (レス) id: ed2317b103 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - kasuminmさん» 本当ですか！？嬉しいです…！！個人的にもこのお話が好きなので、そう言ってくださるととても嬉しいです…。これからも応援してくださると嬉しいです笑 (2019年8月18日 21時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
kasuminm(プロフ) - 一気読みさせていただきました…！本当に好きですこの作品！！これからも応援してます！！！！ (2019年8月17日 1時) (レス) id: 723bbd8bf6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いつき
x他1人 | 作成日時：2019年7月23日 6時
