ヌナは弟を純粋でいさせたい【BTS】

28 ページ28

.





『うっ、お財布が軽い！！』

JK「美味しかったよねーちゃん」

『弟が尊いッ！！！』

JK「キモいよねーちゃん」





開始早々弟にディスられた。

焼肉を奢り高いアイスを奢りこの数時間で弟に貢ぎまくった私の財布はお陀仏寸前だが、それでもお腹いっぱいだと満足そうに笑うジョングクが可愛いのでなにも言えない。

高校生の食欲とは恐ろしい。泣いた。


家に帰り早々に風呂入るから沸かしてって言われる。何というコキの使いよう。
とりあえず投げ捨てた靴をどうにかしてくれ。




JK「…ってか、ねーちゃん。」

『うん？』


JK「今日一緒にいたあの人、彼氏？」




ソファに寝転がったジョングク。

背も高くなったものだなぁとしんみりする。




『違うよ、大学の友達。ユンギ。』

JK「…なんで俺は高校生でねーちゃんは大学生なの。」

『え、お姉ちゃんだからだよ。』




なんでそんな当たり前なことを。

顰めっ面をするジョングクになにか悪いことをしてしまったのかと心配になる。




JK「…なんでその友達がねーちゃんとサッカー見にきてんの。」

『テヒョンくんのお兄ちゃんが私達の大学の先輩でね、見にきたんだって。』

JK「じゃあ1人で来れば良いのに。」

『うーん、ユンギ人見知りだから…ジョングクと一緒だよ。』




頬を膨らませながら拗ねたって言ってクッションに顔を埋めるジョングク。

な、なんで怒ってるんだろう。拗ねないでくれ。






『…じょ、ジョングクさーん……』

JK「俺ジョングクじゃない。」

『えっ』




ついにジョングクでもなくなった。なんてことだ。


昔から何かとワガママな弟だが、それでも小悪魔的で可愛いと思ってしまう私はきっと末期だ！
でも可愛いんです。弟が可愛いんです。グク以上に天使の男の子はいません。


そういえばと思い出した棚に入っていたバナナキック。






『……バナナキックあげるから機嫌なおしてくれないっすかねぇ……』


JK「直った。くれ。」







……それでも、弟はかわいい。

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す