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次の日。
唸り声を上げながら起きてしまった朝の6時半。
…な、なんでこんな早くに目が覚めちゃったんだ…緊張してるから、なんかじゃない…絶対そんなはずない…。
必死に自分に言い聞かせる。
…ど、どんな服を着ればいい、どんな髪型で行けば……。
迷ったって仕方がないじゃないか。
私がなんでこんなことで悩まなければならない!?
ただ勝手に連れてかれるだけだというのに!!
滅多に取れない休暇でなぜデートなんか!?
勉強をして、仕事をして、私にはやることがいっぱい!!!
…ああ、どうしてこんなことに……。
ため息を吐いた。慌てて風呂に駆け込んで準備をする。
隣を歩くには完璧になるしかないだろう。恥をかかせるわけにはいかない。一応私の方が年上なのだ、リードとかするもんじゃないのか…!?
ああ、でもなんか、私のプライドが……。
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どんどん過ぎていく時間。時刻は10時前。
その時、部屋中に響き渡るチャイムの音にハッとした。
…す、少し早い……待ち合わせは予定の5分前に、とはこのことか…。
慌てて扉に向かう。
所々ぶつけたような気がするが、気にしてはいけない。
バタンと扉を開けると、目の前にまるで王子様みたいなジョングクさんが立っていた。
JK「ん、Aヌ、…ナ?」
ぱちっと目が合ったその瞬間。
何故か、またニヤニヤと笑ってくるかと思っていたジョングクさんが、こっちを見たまま交直し出したから、焦る。
…え、な、なんだ。
何かまずいことでも。変なものでも見えてしまったのか。
少し冷や汗を滴らせていると、ジョングクさんがゆっくりと瞬きを繰り返し始める。
自分が出来る限りで頑張っておしゃれをしたというのに、何も言ってくれないから、焦らされているようで涙が出そうだった。
『…な、なんですかっ、おかしいなら言えばいいじゃないですかっ…!!』
慌ててそう叫ぶと、突然手を握られた。
JK「……まじで、可愛いって言葉じゃ勿体ないくらい可愛いんだけど、どうすればいい?」
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ロミオ(プロフ) - コメント失礼します、パスワードがかかってる作品が読みたいのですが、また読めたりしますか? (2020年7月12日 14時) (レス) id: a652f54267 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - おーちゃさん» おーちゃさん、コメント有難うございます。私も切実にそう願っております。ヌナ呼びされたいです。生憎私はジョングクさんより年下で、こんな妄想下でしかヌナと呼ばれないのですが、同じような気持ちで居てくれる方がいて嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年2月24日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃ - 本当の歳もぐくより上でありたかったとおもうこの頃。 (2020年2月24日 17時) (レス) id: 170daf7539 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - めるたさん» めるたさん、コメント有難うございます。そう言ってくださると本当に嬉しいです、有難うございます。少しズレてるジョングクさんの重い愛を見せていければなと思います。これからも頑張ります! (2020年2月23日 10時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
めるた(プロフ) - ジョングクの愛重すぎるところすごい好きです笑 勘違い爆発してるとこも面白すぎます大好きです (2020年2月22日 22時) (レス) id: f979da34d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2020年2月14日 0時