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ああ、この人もちゃんと服着てないじゃないか…。
目の前が真っ暗になる。いっそのこと気絶すれば楽じゃないか。
解決策はゼロだ。ただただ目の前でニコニコ笑う男の人を見つめることしかできない。
誰だ。パニックに陥った。誰かも分からない人と寝るような女ではないと自分に言ってやりたいが、お酒に飲まれてたらそんなことも言えないから、どうしようなんだ。
ど、どうしよう。
自分で自分にショックを受けた。
「おはようは?」
『い、やっ、えっと、あなたは、』
必死に、絞るような声にそう言った。
「…は?」
突然。地を這いずり回るかのような低い声に、さーっと顔が青くなる感覚。
ま、まずいことを言ってしまったかもしれない。でも。本当に私は知らないのだ。
たとえどちらも裸だったとしても…だ。事後だとしても。圧倒的に記憶が不足している。せめて名前を教えてくれないか。でもとにかく服を着たい。
「…もしかして、覚えてないとか、言わないよね?」
『え、あ、いや、』
わなわなと、怒っているかのような声に、慌てて言葉を遮ろうとした。
覚えてないんだ。図星なんだ。仕方ないじゃないか。
お酒でアイドルとワンナイトしちゃったなんて土下座じゃ済まされない。
むしろこれ私が犯罪者じゃ?
今日から新人マネージャーだってのに?
「…昨日のこと……覚えて、ない?」
『すみません、すみませんっ!!いや、昨日はあの、お酒に飲まれていまして、その、記憶が全部吹っ飛んじゃったと言いますか、えっと、お酒のせいでやっちまったと言いますか、』
必死に言葉を繋いで話すのだが。
多分、その言葉が、逆鱗に触れた。
「……は?」
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ロミオ(プロフ) - コメント失礼します、パスワードがかかってる作品が読みたいのですが、また読めたりしますか? (2020年7月12日 14時) (レス) id: a652f54267 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - おーちゃさん» おーちゃさん、コメント有難うございます。私も切実にそう願っております。ヌナ呼びされたいです。生憎私はジョングクさんより年下で、こんな妄想下でしかヌナと呼ばれないのですが、同じような気持ちで居てくれる方がいて嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年2月24日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃ - 本当の歳もぐくより上でありたかったとおもうこの頃。 (2020年2月24日 17時) (レス) id: 170daf7539 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - めるたさん» めるたさん、コメント有難うございます。そう言ってくださると本当に嬉しいです、有難うございます。少しズレてるジョングクさんの重い愛を見せていければなと思います。これからも頑張ります! (2020年2月23日 10時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
めるた(プロフ) - ジョングクの愛重すぎるところすごい好きです笑 勘違い爆発してるとこも面白すぎます大好きです (2020年2月22日 22時) (レス) id: f979da34d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2020年2月14日 0時