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『……え、あっ…』
ゾクリ。背筋が凍った。
ぴくりと口角が引き攣ってしまう。
目を逸らしてたの、バレてる。ちゃんと見られていた。
どうしよう。どうしよう。
冷や汗が、止まらない。
JK「あんま調子乗らないでよ、」
『いや、ちょっ、』
JK「俺と目合ったのに逸らすとか、まじありえない」
手首を掴まれた。
必死に振り払おうとして、ギリッと爪を立てられた。突然のことに顔が歪む。振り払おうにも振り払えなかった。これでもちゃんと男の人だった、という事実が、直面してきている。
ぐっと体重がのしかかってきて、目を見開いた。
その瞬間。
鎖骨らへんに、激痛が走った。
『いっ、……!!!』
自分でも聞いたことのないような声が出る。
あまりの痛みにきゅっと目を瞑ってしまった。心臓がひゅっとなる。それでもジョングクさんは退いてくれなかった。
怖い、と思っていた自分がいた。
呼吸が難しくなって、慌てて息を吸った。
感じたことのない激痛に、泣きそうになる。
目の前が、一瞬白くチカチカする。
JK「あのさぁ。」
『…え、っと、』
JK「こんな可愛くなるくせに、襲われませんとか言わないでくれる?」
冷や汗が、ひたりと頬を滴った。
そう低い声で言うジョングクさんの言ってることは正しくて、何も言えなくなってしまった。じんわりと痛みがぶり返す首元。
すっと体が軽くなったかと思えば、ジョングクさんがおでこに結構な力でデコピンしてくる。
JK「俺に勝てると思わないでよ。」
さっきの痛みは、なんだったんだ。
パニックで、頭の回転が悪くなっている。
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ロミオ(プロフ) - コメント失礼します、パスワードがかかってる作品が読みたいのですが、また読めたりしますか? (2020年7月12日 14時) (レス) id: a652f54267 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - おーちゃさん» おーちゃさん、コメント有難うございます。私も切実にそう願っております。ヌナ呼びされたいです。生憎私はジョングクさんより年下で、こんな妄想下でしかヌナと呼ばれないのですが、同じような気持ちで居てくれる方がいて嬉しいです。これからも頑張ります。 (2020年2月24日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃ - 本当の歳もぐくより上でありたかったとおもうこの頃。 (2020年2月24日 17時) (レス) id: 170daf7539 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - めるたさん» めるたさん、コメント有難うございます。そう言ってくださると本当に嬉しいです、有難うございます。少しズレてるジョングクさんの重い愛を見せていければなと思います。これからも頑張ります! (2020年2月23日 10時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
めるた(プロフ) - ジョングクの愛重すぎるところすごい好きです笑 勘違い爆発してるとこも面白すぎます大好きです (2020年2月22日 22時) (レス) id: f979da34d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2020年2月14日 0時