【BTS】高嶺の花のテヒョンさん 2

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一瞬にして頭が真っ白になってしまった。涙が引っ込む音がした。

開いた口が閉じない。なんてマヌケな顔をしていたのか分からないが、テヒョンさんは腹を抱えて笑い出した。それに、ハテナマークを浮かべる事しかできない。



必死に頭をフル回転させて、理解をしようとして。

もしかして、もしかしてって、思ってしまう自分。







TH「もしかして、やなこと言われるって思ったの。」


必死に頷くと、また笑われた。





『く、口説くってつまり、』
TH「うん。そう。」

『私の、こと、』

TH「好きだよ。」






ふわっと、白馬に乗った王子様かのように、テヒョンさんが笑った。




勘違いじゃないよね。嫌いだって言われるんじゃないんだよね。顔がぼふっと赤くなる音。ほ、本当にそう言ってくれているのだろうか。






『でも、テヒョンさん、好きな人がいるって、』

TH「それ、Aちゃんのこと。」

『…えっ、』




TH「何回も言わせないでよ。」








こ、これって、つまり。


テヒョンさんのこと、振り向かせることが出来たのか。







そう解釈した瞬間、だばーっと涙が飛び出てきた。




ああ。嬉しすぎて飛べそうだ。


目の前が真っ暗になったかと思ったら、ふと香水のような匂いが強くなる。きゅっと、テヒョンさんに抱きしめられていたことに気がつく。

心臓が爆発するかと思った。









TH「俺が好きな人ってAちゃんだよ。遠回してごめん。でも俺ずっとAちゃんのこと好きだよ。Aちゃんの馬鹿真面目な所とか、真剣に口説いてくるとこ、好きだよ。」









夢じゃないかと疑ってしまう。

私、こんなに、幸せでいいのだろうか。

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