【BTS】高嶺の花のテヒョンさん 2

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突然の「会いたい」に机の角にスネをぶつけた。死ぬほど痛い。
痛くて痛くて涙が出そうだが、それも全部吹っ飛ぶくらい、びっくりしていた。

そりゃ驚いて叫んじゃうよ。ぶつけるよ。痛いよ。今も。


朝から電話が掛かって、だれだこんな朝からと殺意満々で出たらテヒョンさんで。飛び起きた。






『あ、ああ、会いたい！？私にですか！？』

TH「うん。ダメかな。」

『ダメじゃないですっ、いや、ダメっていうか、なんでいきなり、』

TH「直接、Aちゃんに言いたいこと、あるんだ。」






少し小さくなる電話越しの声。






そこで、ピタリと自分の動きが止まってしまった。
テヒョンさんと話したことの嬉しさでドキドキしていた心臓も。一気に静まり返る。

もしかして。今までやってきたこととか、全部迷惑だったとか、言われるんじゃないか。


直接私に言えることとしたらそんな事しかない。テヒョンさんの家なんかに入ってしまったし。散々好きだのなんだの叫んで。側から見たらストーカーじゃん。あ、涙出る。死にたい。

テヒョンさん、もしかして、そういうつもりなんじゃないか。


黙ってしまう。そんな。そんなこと言われたらもう生きていけない。
でもテヒョンさんに嫌われるのは嫌なのだ。





TH「Aちゃんの家行くから。待ってて。」
『え、でもですね、私今どすっぴんで、』
TH「それでもいいよ。Aちゃんらしくて、いいと思う。」



馬鹿にされてるような気がしなくもない。




せ、せめて最後くらいはお化粧バッチリで行きたい。一度振られたが、追い討ちをかけられる直前まで迫ってきている。着替えも。ジャージにすっぴんはキツい。慌てて着替えた。

…ああ、もう、振られるために私はテヒョンさんと会わなきゃならないのか？



涙出そう。

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