【BTS】高嶺の花のテヒョンさん 2

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あんな子に夢中になってしまうのは、もうしょうがないと思う。


自分に一途な子がどれだけ可愛いか。分かるか。自分に触れるのもおこがましいと言ってくるし。本当に高嶺の花のように扱ってくる。もう神様だと拝められるように。

遠ざけられている、と感じるはずなのに。



Aちゃんは自分に必死にアピールしてくるから、遠いと感じなかった。むしろ、近いと感じた。自分とAちゃんの距離は、確実に周りの人より近かった。


あんな直球に言ってくる人なんか滅多に居ない。

だから、結構、俺にとってはイレギュラーだった。




本当にちょこちょこ動くところ。褒められたら尻尾振るところ。結果的には全てが好きと感じるのだけど、俺今までどんなふうにAちゃんを見てたか、もう覚えてない。

これが好きなんだと自覚したのは少し前のことだから、分からない。






休日の朝、まだ寝ていたとき、突然自分の携帯に着信。

電話番号だけ書かれた着信相手。訳もわからずに通話ボタンを押すと、向こうから少し低めの声が聞こえてくる。誰かも分からないのに、通話を切ることはできない。





「…あ、どうも。朝からすみません。ジョングクですけど。」







それが、ジョングクくんからの電話だったから。

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