【BTS】高嶺の花のテヒョンさん 2

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抱き締めると言っても。そんなにがっつり抱きしめられるわけない。


きゅっ、とテヒョンさんの背中の服を摘んだ。




私なんかが抱きしめてもらっていいのか。私が抱きしめていいのだろうか。必死に、雨の音で頭の中を帳消しにされつつ、考える。




て、テヒョンさんが泣いてる。

どうにか、しなきゃ。私のせいだ。涙出そう。でもここで私まで泣いたらいよいよ収集つかないので、我慢だ。









もごもご。何か気の利く言葉を言おうと思いつつどう言おうか迷っていた気。









TH「口説くの、下手すぎ。」








そう、テヒョンさんが笑った。



今泣いてるかどうかも。雨のせいで分からない。





その時、また顔が近づいてくる。
しかも。その距離、残り1cm。








ふと、唇が重なった。






ちゅっと、近くで聞こえるリップ音。









完璧に、思考停止。倒れるかと思った。気絶しそうだった。わ、私今、テヒョンさんと何をしたんだ。視界がチカチカする。脳の処理が追いつかない。




ぼんっと。顔が噴火する音がした。









『…え、えっ、…っ、あ……え！？』



TH「…寒いのに顔は熱いんだ。」



『え、いや、え、』







TH「…戸惑いすぎ。」









ふふっと、幸せそうに笑ってくるテヒョンさん。





ああ、死んだ。今なら死んでも後悔なく成仏できそうだ。無理だ。ああ、これ、もうダメだ。さようなら私のHP。魂抜けそう。


本当に大好きです。本当に尊いです。抱いてください。

ドキドキしすぎて止まる寸前の心で必死にそう言っていたと思う。








もう覚えてないくらいに頭の中が大パンク。
色々起きすぎて。私、もう死ぬんじゃないか。

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