24【JK】 ページ24
最近、Aヌナの元気がない。
…いや、元気がない、と言うより。なんか、変わった。
性格が、とかじゃないけど。
何か、違う。
「………ヌナ。そこ、違うよ。こっちでしょ。」
『え？……っあ、ごめんね。ちょっとぼーっとしてた。』
「最近多いよ。気を付けなきゃ」
大学の友だちの話とか、滅多にしなくなったし。
したと思えば、ソクジンって人の話ばっかで。
…付き合ってんのかな。
だとすれば、僕の初恋は、儚く散っていくわけだけれど。
ごめんねと浅く笑って、ヌナはまた仕事に戻っていった。
…絶対おかしいもん。絶対なんかあるって。
休憩に入って、水を飲むヌナに対して口を開いた。
「ヌナ、なんかあったでしょ」
そう言うと、ポカンとした表情で僕を見つめてくるヌナ。
でも、その目は、少しだけ動揺しているようにも思える。
『………え、なんか、変かな？』
「うん。変。ずっと上の空で、何か気にしてる感じ。」
『そ、…………んなこと、……ないよ、』
嘘つけ。絶対ある。
困ったように笑ったヌナの手を掴む。
…逃しちゃダメだ。
そう思った瞬間だった。
.
『っ、いや…！！！』
ばっと手を振り払われた。
この前まで、振り払われなかった手。
怯えたように後退りするヌナに、僕は呆気に取られていた。
…振り払われた、？
その事実を、受け入れられていなかったから。
「……ヌナ？」
そう声を出すと、ヌナはまた、震えたように自分の手を握っていた。
敵を怖がってる小動物みたいな。
僕は、敵のように見られている。
味方だよと言ってきた相手に、怖がられている。
『………ご、ごめん…今日、もう帰るね、』
「なんで避けるの」
『ばいばい、ごめんね』
違うよ。
こんなの、ヌナじゃない。
「誰かに、なんか言われてるの？」
バックを持って、裏口の扉を開こうとするヌナに、そう叫ぶ。
すると、ヌナがゆっくり振り向いて、僕に笑った。
可愛い。忘れられない、笑顔。
避けられているってのに、僕は一途にヌナを思っている。
『………私、その人がいなくなったら、1人になっちゃうから。』
僕がいるよ、とは言えなかった。
言えば、ヌナが壊れてしまうと思ったから。
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カナタ(プロフ) - バッドエンド( ；∀；)震えながら読ませていただきましたー！怖すぎた…助けてジョングガァ(´；ω；`)ダークなソクジンめちゃくちゃよかったです！このサイコパスソクジンのお友達であるナムジュンのお話も気になります！類は友を呼ぶって言うし・・・(笑) (2022年11月10日 23時) (
レス) @page31 id: 6626970891 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - カナタさん» カナタさん、いつもコメントして下さり有難うございます。返信遅れて申し訳ありません…！！今回のソクジン君、私はすっごく大好きな感じなので、最後まで楽しんで読んでくれたら嬉しいです！これからもよろしくお願います！！ (2022年11月9日 0時) (レス) id: 1188f9dba1 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - わーい！いつきさんの新作！！めちゃくちゃ嬉しいです(*´д｀*) 今作はこわーいJNくん・・・強引に迫ってくる上に言葉の圧がすごすぎてヒヤヒヤします(笑)更新楽しみにお待ちしてます！ (2022年9月8日 11時) (レス) id: 6626970891 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき
| 作成日時：2022年9月6日 22時
