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ふぅ、と大きく息を吐いて覚悟を決める。
やるんだ。
絶対に入れてやる。
ボールを握る手にグッと力を入れて、構える。
そして、真正面に見えるゴール目掛けてボールを放った。
ゴールに向かって動いていくボールがゆっくりに見えて。
……入れ。どうか。
入ってくれ。
シュッと綺麗にゴールに吸い込まれていったボール。
ネットに掠ることもなく、僕の不安なんて知らないと言うように鮮やかだった。
「はいっ、た……」
ドン、と落ちたボールの音にようやく目の前の状況を理解して。
……入ったんだ。本当に。
嬉しさがどっとこみ上げてきて、グッと拳を握る。
「……じゃ、次は僕だね。」
真剣で、だけど冷たいその一言に弾んでいた心も一瞬で冷めた。
そうだよ。
まだ、決まったわけじゃない。
もし、ジミン先輩が入れたらまた僕の番。
そこで僕が外して、先輩が入れたら僕の負け。
油断なんて、できない。
「ふぅ……」
僕と同じように大きく深呼吸して、ゴールの前に立つ先輩。
瞳の奥にギラリと光る鋭い視線に、先輩も本気なんだって。今更そう感じて。
ゴクリ。
思わず息を飲む。
そして、遂にボールが放たれた。
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閔(プロフ) - Pちゃん()さん» あけましておめでとうございます。ここまで読んでいただきありがとうございます。二人でなんとか完結までもってこれました。最初からずっと、応援していただき本当に励みになりました。ここまで本当に、ありがとうございました! (2020年1月13日 20時) (レス) id: 5e020f9388 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - あけましておめでとうございます。お久しぶりです!完結おめでとうございます!ジミたん、、、。めちゃ良かったです! (2020年1月13日 19時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - Pちゃん()さん» いつもありがとうございます!そうですね...ジョングクさんの本当の思いはどうなのか......どうぞこれからの展開をお楽しみに。更新、頑張りますね! (2019年12月23日 13時) (レス) id: 5e020f9388 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - ぐぅの本心なのかまだ、ジミたんを陥れる?ために言ったのか、ぐぅの本心が知りたーい!!www更新頑張って下さい、待ってます! (2019年12月23日 11時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 心優さん» いつも見てくださり有難うございます。私のはじめての合作であり、至らない点多くあると思いますが、閔さんに助けを貰いキュンキュンしてもらえる小説になっているのなら嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年11月4日 22時