愛してくれなきゃ、死ぬ。【BTS】

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『ご、ごめんね……』







さっきから謝ってばっか。

なんで分かんねーかな。
そういうの、余計にイライラするんだよ。



　




「……もういい。早く帰れよ」


『…う、うん……』









乱れた服を直して、じゃあねって。

弱々しく言って部屋を出て行った。









　
「はぁ……」


　





ベッドに寝転べば、
ふわりとAの香りが鼻をくすぐった。



甘い、匂い。
香水なんてしてない。柔軟剤とAそのものの匂い。


なのにやけに甘くて。
甘すぎておかしくなりそうだった。









「……嫌われた、よな」




　





無理やり連れてきて、キスもして。押し倒して襲う寸前。散々ひどいこと言って、終いには帰れって。



萎えたんじゃない。
てか、萎えるわけない。

むしろあのまま話を切り出さなかったら僕の方が危なかった。





だからあんなことを言った。
むかついてたってのもあるけど、結局は自分のためで。

自分から離したくせに、嫌われたくはなくて。




　



好きなんだ。どうしようもないくらい。





　




「あー……でも、やっぱむかつく」










どうもあのジョングクとかいう奴が頭から離れない。

今までだってAのこと好きだって言ってた奴はたくさんいたのに。



自信がないわけじゃない。
怯えてるわけでもない。




　




だけど、何故か






Aを奪われそうで怖い。

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