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「ほんとすぐ顔赤くなるよね。」
言葉がうまく喋れなくなる。
そもそも男と関わったのなんか片手で数えられる程度しかないから、どうすればいいかも分からない。いや、というか怖い。
もしこれが猫ちゃんとかのぬいぐるみだったとしたら怖くないんだろうけど。
普通に人間だから怖いんだ。
それも、チョンジョングクだから。
「キスしていい?」
『む、むりっ、』
「なんで無理なの?」
『こ、わい、からっ……、』
必死に訴えた。
鳥肌もんだ。
何もされたくないし触られたくもないのに、じりじりと距離を詰められる。
兎が狼に捕まえられたあとは、もう殺されるしかないだろう?
それと同じだ。
抵抗も出来ず、弱いものは強いものに捕まって、食われるんだ。
それが怖くて怖くて死にそうだった。
本当に殺されそうな時があるからだ。
目が合うとすぐにはそらせない。
「いつも言ってるよね。怖い、怖いって。そんなに怖い?」
『怖いよ、……高校のときから、ずっと、』
「へぇ。だから今まで僕のこと覚えててくれたの?」
忘れられるならすぐ忘れたかった。
でも、脳裏まで焼き付けられるくらいのトラウマは、簡単に忘れられるものじゃない。
『そうっ、だよ、忘れたいよ、忘れさせてよ、』
「無理だね。僕のこと忘れるんだったらまた無理やりやるよ。」
『な、んで、』
「だって、僕ばっかり覚えてるなんて不平等でしょ?」
意味が分からない。
何が不平等だよって。
「無理やり襲って死ぬまで僕のこと覚えてくれるんだったらわけないね。」
心臓が痛い。
もうキャパオーバーだ。
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テテLOVE - とても最高でした!!! もうちょっと、続き見たかったーww こういうグクもokですなーーー (2019年12月7日 19時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
yka.(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にこの作品大好きです…私も狂愛チックなお話が大好きでして…(( 次の作品も楽しみにまっております、!! (2019年10月27日 0時) (レス) id: 537e4a64df (このIDを非表示/違反報告)
SIN-KYO - いえいえ!私も大人の知恵熱というものを知らなかったですし、名前のやつも自分のだけ反応してなかったのでは…と心配していたので合っていて良かったです(^^)とてもこの作品も面白かったですよ! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 467b8a1d7b (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - SIN-KYOさん» 有難うございますっっ…!!本当こんなぽんこつ作者で申し訳ないです笑 (2019年10月15日 21時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
SIN-KYO - 35のはじめの方だと思うのですが…私の勘違いだったらすみません(汗 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 467b8a1d7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年10月10日 22時