甘い毒に捕まって死ねばいい。【BTS】

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慌てて家を出てきた月曜日の9時30分前。

駅前のお洒落なカフェの入り口で、緊張か恐怖なのか、焦って鳴り止まない心臓を抑えていた。



ま、まだ流石に来てないだろう。









そう安心していた時、背後から背中を押された。







『ひっ、』



「…あれ？」






振り向くとそこには悪魔がいた。


最も恐れて嫌いな悪魔が。





で、でも。

今日の私は、もう弱くない。




化粧をしてお洒落をして！！

どうだ！？こんな私を見ていじる気も無くなっただろう！！？







「…ねえ。」






そう思って強がっていたら、手首を掴まれて。






焦って前を向いたらすごい嬉しそうな顔をしたジョングクくんがいた。









「その格好は僕のため？」









嬉しいなぁ、って全身を見られた。









『え、いや、えっ、』

「そのワンピース初めて見たけど可愛いね。化粧は自分でしたの？」

『えっと、なんか、その、』

「デートするたびにそんな格好してきてくれるんだったら毎日デートしたくなるね。」







ち、ちがう。


思ってたのと、違う。

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