甘い毒に捕まって死ねばいい。【BTS】

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朝が、来てしまった。

結局何も考えずに寝た自分を殴りたい。



朝の8時。

あ、あと2時間後に会わなきゃいけないとか、む、無理だ。絶対無理。
でも断ったら私の人生どうなる？


う、ああっ、どうしよう。




…な、なんでジョングクくんは私なんかとデートなんかしようとするんだろうか。

高校の時だって、ただ私を虐めていただけじゃないのか？
転校して安心してたら何年後にこのザマだよ。笑えない。



メールを見ると「来いよ」の文字で、もうダメだと叫びたくなる。








…ま、まさかジョングクくんは地味で弱い私が好きなのではないか？



そうだ。

会った時も、喋る時も、全部全部高校の時と一緒じゃないか。
地味で泣き虫のキムAだからダメなのではないか？




…そ、そうだ。

ジョングクくんが女の子と遊んでる光景なんて見たこともない。



私が必死にお洒落をしたら、飽きてくれるんじゃないか。









そう考えて、私は慌てて化粧ポーチを取り出していた。

母さんからお誕生日に貰って一度も着てないワンピースを引っ張り出した。









『…た、頼むから……っ、』









これで、私から離れてくれ。

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