甘い毒に捕まって死ねばいい。【BTS】

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既読、つかない。

電話も繋がらない。






自分の舌打ちが部屋の中に響いた。


貧乏揺すりが止まらなくて、確実に焦ってること自体わかっていた。







家を飛び出して、Aのアパートへと車を走らせた。






「……いねーし。」





インターホン何回も押して、ぴたりとも物音がしない部屋。

誰も、いない。




その時、前Aの携帯に付けていたGPSの存在に気がつく。



家にいない。

Aは、ここじゃない。






「…は？」







見た先、行ったことのない高級マンション。






何しに行ってんだよ。

誰の家かも分からないのに、とにかく走り出すしかなかった。


音信不通なんて、おかしい。






車に乗り込んで、ナビを頼りに走り出す。



…行ったこともない。

歩きで行ける距離でもない。




誰の家だよ、マジで。








そんなことを思いながらついたマンション。




…なんだこれ。なんだこれ。


やっぱり行ったことなんかなくて、とにかくGPSが導く部屋へと走った。









「………ここ？」







本当に会っているのか。

でも携帯だけここにあるのっておかしいじゃん。



居るんだよ。


誰の家か知らねーけどさ。







深呼吸してインターホンを押すと、すぐに出てきた誰か。









.








.









.








「あれ、ジョングクじゃん。」







随分と上機嫌な、キムテヒョン。

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