幼馴染は私のことを嫌っている。

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YG side





JM「……はーざいます。」


「適当な挨拶だな、はよ。」





俺の横にガタンと乱暴に座るジミン。


今日お前の幼馴染にあったと言ったら、どんな反応をするだろうか。





「はは、何お前。怒ってんの？」


JM「…別に怒ってないです。朝からうざい顔見ちゃったんで。」

「へー、誰？」


JM「知らない。」



しらばっくれやがって。

流石に名前も教えてくれないくらい独占欲の強いジミンには呆れる。






うざい顔っていうのは、アレだろ。




幼馴染の、キム・Aさんなんだろ？








俺達の関係。




ごく普通の、先輩後輩関係。

ただ、俺がちょっと問題児ってだけ。





決してジミンがオラオラしまくってるヤンキーって訳ではないが、こうやって汚い俺の話に加わってくれるし、良いヤツだと思う。








だが、どうも最近幼馴染が気に入らないらしい。






理由は不明。



だって俺達、名前すらあいつの口から聞かされてねーもん。







「なぁ、いい加減名前くらい教えてくれても良いんじゃねーの？」


JM「無理。」

「なんで？」


JM「…うざい奴に率先して会いに行く理由がわからないです。」


「会いに行かねーよ。だから教えろ。」


JM「…やだ。」




頑固な奴め。




こいつは幼馴染が好きなのか？

…わかんねぇ奴だなぁ。嫌いうざい言ってるくせして。




あんな普通の幼馴染に乱されるジミンがよく分からないが、別にいい。








「幼馴染がうざいか？」

JM「うざい。」

「嫌い？」

JM「マジで嫌い。」






俺は、面白いモノが大好きだ。






少しゲームでもしてみようじゃないか。



あの子は。ジミンの幼馴染は。









「じゃあ、ジミンが嫌いなヤツ、俺が始末してやるよ。」







JM「………は？」









とても、面白い予感がする。

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