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YG「やっぱ、前の告白取り消しな。」
私を見ながら、ユンギさんがそう言った。
普通こんなことを言われたらムカつくもんだろうが、
何故だか私はすっと身体が軽くなった気分だった。
多分、悩みの原因だったのだ。
ユンギさんの告白は。
『は、はいっ!』
そう返事をすると、ユンギさんは呆れたような顔をした。
私もよく分からない。ジミンなんかそこでぽかんとしている。いや実際私もそうなってるかも知れないんだけど。とにかく重りが外れた気分だった。
YG「悪かったよ。ジミン。」
JM「な、んで、」
YG「……気が変わったんだよバーカ。」
そう言うとユンギさんはジミンの頭を撫でた。
そのまま私達に背を向けて、行ってしまった。
『……』
JM「……」
私、いつもジミンとどんな会話してたっけ。
……あれ?いつも普通に話してて、あれれ……
分からない。
幼馴染と、どんな風に話していたのだろうか。
JM「A。」
『な、なんでございましょう……』
JM「…ユンギ先輩に、告白されてたんだ。」
目を伏せたまま私に言ってきた。
きゅっと胸が締まる。慌てて頷くと肩を掴まれた。
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JM「僕、Aが好きだよ。」
ジミンは、しっかり私を見据えながらそう言った。
一旦思考停止。
………ん?
好き……すき?
好きってその……そういう好き…
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『ええぇぇえええっ!!!!!?』
私の声が、そう響いた。
そんな私を見てもうるさいの一言も言わず私の手を握ってきたジミン。
いや、いやいやいや。どういうことですか。え?私今ジミンに……え?
いや、よく考えたら…あれか?
ほら、私達偽カップルだから…わざと告白してくれてるのか?
JM「こっちみて。」
『は、はい、ハイ…』
JM「…偽告白じゃない。」
『……え?』
JM「本気だよ。Aのこと、好きだよ。昔から、大好き。」
心を読んでいるのか。
ボフッと自分の顔が爆発したように赤くなるのがわかった。
こ、これは。まさか。
『…ほ、……ほんと、に…』
JM「うん。マジ。」
両思いと受け取っても、いいんでしょうか。
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いつき(プロフ) - Mallikaさん» 有難うございます……!私の小説に出会って下さったこと、心から感謝します。全部読んでくださったんですか!?嬉しいです……!!これからも頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
sunayong(プロフ) - お疲れ様でした!少し前からいつきさんの作品を読ませてもらってて、お気に入り登録させて頂いてます笑 あの、もしよかったらこの後二人がらぶらぶしてる感じの番外編みたいなの書いていただけませんか…?笑 書いて下さると嬉しいです!!これからも頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 30541f0aca (このIDを非表示/違反報告)
Mallika(プロフ) - コメント失礼します。少し遅れて読みました!完結おめでとうございます!この作品を機に、いつきさんの虜になって、新作も含めての全部の作品を読んで参りました。どの作品も面白かったです。これからも応援してます!長文失礼しました。 (2019年7月29日 15時) (レス) id: 19ee6a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - tomiichさん» 有難うございます…!嬉しいです。明日から新作も出そうかなと予定しているので、楽しみに待ってくださると幸いです。これからも頑張ります! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
tomiich(プロフ) - とても楽しく最後まで読まさせて頂きました!!!他の作品も楽しみにしてます。完結おめでとうございます!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a666661c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年7月15日 11時