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JM「A。おはよ」
『おっ、おはよう……ございます…』
硬い返事が口から溢れた。
昨日からこんな調子の私についに堪忍袋の尾が切れたのか、ついにジミンは逃げ出そうとした私の手首を掴んできた。
JM「いい加減にして。ねぇ、僕なんかした?」
何もしてないです。
む、寧ろこっちが勝手に意識しちゃってるだけなんです許して……
『な、なんもなくて……』
JM「…偽恋愛とかやっぱ嫌だったの?」
『い、いや、それも違くて、』
JM「………僕が嫌いなの?」
全部違うのだ。
ただ、私が悪いだけなのに。
『…そうじゃなくて、えっと………』
JM「正直に言ってよ。…僕、嘘付かれる方がよっぽど嫌だよ。」
悲しそうな顔でそう言うジミン。
そんな顔するジミンは初めてなので、思わずこう言ってしまった。
『意識してるんです…』
JM「……あ?」
『わ、私が…わからないんです……』
JM「……は?」
『ジミンがいると、こう…私が、分からなくなるんです………』
意味不明なことを言っていたと思う。
否、言っていた。
だがしかし、全てに混乱していた私にはこれ以上の語彙力など存在していなかったのだ。
JM「………え?…ごめん、待って………」
『あ、う、うん』
その場で停止したジミン。
その後、私の手を握りしめてキラキラとした目で私を見てきた。
JM「そ、……そう言うこと、だよね…?いいんだよね?僕…期待していいんだよね?」
『え?』
JM「っ〜!!ほ、ほんとに…いいんだよね?そう思っていいんだよね……あ、ありがと…」
『え?』
どう言う意味で受け取ったかは分からないが、とてつもなく喜んでいるジミン。
…よ、良かった……のかな?と不思議になりつつも何故か手を繋ぎながら学校に登校した私達。クラスのみんなに変な目で見られるよと言うと「いいじゃん、もう通じ合ったもんでしょ」とよく分からないことを言われた。
…あれ?これどう言う方向に進んでるの?
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いつき(プロフ) - Mallikaさん» 有難うございます……!私の小説に出会って下さったこと、心から感謝します。全部読んでくださったんですか!?嬉しいです……!!これからも頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
sunayong(プロフ) - お疲れ様でした!少し前からいつきさんの作品を読ませてもらってて、お気に入り登録させて頂いてます笑 あの、もしよかったらこの後二人がらぶらぶしてる感じの番外編みたいなの書いていただけませんか…?笑 書いて下さると嬉しいです!!これからも頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 30541f0aca (このIDを非表示/違反報告)
Mallika(プロフ) - コメント失礼します。少し遅れて読みました!完結おめでとうございます!この作品を機に、いつきさんの虜になって、新作も含めての全部の作品を読んで参りました。どの作品も面白かったです。これからも応援してます!長文失礼しました。 (2019年7月29日 15時) (レス) id: 19ee6a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - tomiichさん» 有難うございます…!嬉しいです。明日から新作も出そうかなと予定しているので、楽しみに待ってくださると幸いです。これからも頑張ります! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
tomiich(プロフ) - とても楽しく最後まで読まさせて頂きました!!!他の作品も楽しみにしてます。完結おめでとうございます!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a666661c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年7月15日 11時