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う、うざい。
…うざい……。
と、私の中でさっきジミンに言われた言葉がリピートされる。
初めて言われた。うざいとかそういう問題ではなく、ジミンから直接そういう言葉を言われたことが今までなかったから…ショックがでかい。かなり泣きそう。
…まさか思春期なのか……
い、いやでも。だとしたらもう私のことなんか中学生ぐらいの時に嫌ってるはずだし。
高校生になった途端だ。
高校デビューというものなのか…ヤンキーになりたかったのか…!!?
で、でも。見た目変わってないし。
私以外のクラスの子とも、普通に話してて……私だけ、無視されてて…
ただ単純にのろまでビビリな私が嫌いだったからだろうか。
む、無茶苦茶だ。
まさか反抗期に入り始めたとか!?
幼馴染ってだけなのに登下校とか一緒にしてくる私を流石に嫌になったのか…!!
『…そ、そうか……そうなのか…』
自分で言っといてはなんだが傷付いた。
中学の頃のラインを見返しながら何かジミンが嫌になることを言ってしまったのかと探ってみるも、ラインは無視されたことがないし、なんなら最後のラインはジミンの「高校行っても頑張ろうね」の一言で終わっているのだ。
…頑張れないデス……。
と、その時。
私の部屋の扉が開いた。
「ちょっとA!」
『わ、な、なにお母さん……』
入ってきたのはお母さんで。
心臓に悪いからせめて1回くらいはノックして欲しい。
「あんたジミンくんと随分仲良くなったみたいじゃない!中学の時よりもっと仲良くなったんじゃないの!?良いわねぇ青春って!!」
1人騒ぐお母さん。
『……え?』
「さっきジミンくんがうちに来てね、あんたの忘れ物届けに来てくれたのよ。そしたら…
「Aは昔からドジですから。僕が面倒見てあげてますよ」って言ってくれたのよ〜っ!!」
やるじゃないA!!と私の背中をバシバシ叩いてくるお母さん。
『………え?』
キム・A。
いよいよ、10年以上一緒にいる幼馴染のことが、分からなくなってきました。
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いつき(プロフ) - Mallikaさん» 有難うございます……!私の小説に出会って下さったこと、心から感謝します。全部読んでくださったんですか!?嬉しいです……!!これからも頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
sunayong(プロフ) - お疲れ様でした!少し前からいつきさんの作品を読ませてもらってて、お気に入り登録させて頂いてます笑 あの、もしよかったらこの後二人がらぶらぶしてる感じの番外編みたいなの書いていただけませんか…?笑 書いて下さると嬉しいです!!これからも頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 30541f0aca (このIDを非表示/違反報告)
Mallika(プロフ) - コメント失礼します。少し遅れて読みました!完結おめでとうございます!この作品を機に、いつきさんの虜になって、新作も含めての全部の作品を読んで参りました。どの作品も面白かったです。これからも応援してます!長文失礼しました。 (2019年7月29日 15時) (レス) id: 19ee6a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - tomiichさん» 有難うございます…!嬉しいです。明日から新作も出そうかなと予定しているので、楽しみに待ってくださると幸いです。これからも頑張ります! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
tomiich(プロフ) - とても楽しく最後まで読まさせて頂きました!!!他の作品も楽しみにしてます。完結おめでとうございます!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a666661c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年7月15日 11時