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「うむ、ちゃんと書いているな。今度からはするんじゃねーぞ。」
「…はい……」
地獄のような反省文を延々と書かされ続け、気が付いた頃には2時間の時が経っていた。
ああ、授業に出るのも面倒くさい。もう何をしたくない……。
と、開いている保健室の扉に目がいった。
ふむ。先生なし。突撃可能。
「…はー……」
マジあのクソゴリラ教師ぶっ殺だわ。お前のその禿げた頭に下敷きで光当てて焦げさしてやるわ。
そんなことを企みながら、ベットにへと寝転がろうとしたその時だった。
もう既にそこにいた人物の存在に気が付く。
慌てて距離を取ってしまったが、まじまじと見たその姿に見覚えがあるのが分かった。
「……A…?」
顔を見て分かった。Aだ。
随分ぐっすり寝てやがる。な、なんでこんな所に。今頃授業を受けてるはずじゃ。
…いや、でもこれ…………
「いやいやいやいやっ!!」
…一瞬でもいやらしい方向に展開を持って行ってしまった僕を許してほしい。
で、でも。これは狙ってるじゃん。明らかそういう……
と思ったが、あまりにAが深く眠っているもんだから諦めてしまった。
こんだけ大きなこう出しても気づかれないって何事だと思ったが、Aだし。
隣のベッドに沈み込んだ。
あっつ。先生居ないからクーラーも付いてねーし。勝手に付けちゃおっかな。
日が暑い。今日は昼の温度が1番暑いと聞く。絶望しながらもAを見た。
………僕の気も知らないで。襲ってやるぞこの野郎。そういう所が嫌いだ。本当に嫌いだ。僕は男だというのに。言っておくけど僕は小学一年生の時にAとふざけてキスをした記憶がまだ残っている。ふん、誰が忘れるものか。
…昔より、色々と成長した。や、やめてくれ。僕ってお年頃だから。そういうこと考えちゃうから。背とか心の成長とかそんなんじゃなくて、……わ、分かるだろ。なぁ。
「……くっそ……うざお前………」
優しく出来なくてごめんと土下座だが、今僕は少し焦っているのだ。
……僕のことなんか、もう嫌いになっちゃったの?
冷たくして暴言も吐いたから、そういう関係は嫌なの?
ふらふらと嫌な考えが頭をよぎる。
…僕は、君の恋愛対象外ですか。
_____…
土日以内には完結予定。
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いつき(プロフ) - Mallikaさん» 有難うございます……!私の小説に出会って下さったこと、心から感謝します。全部読んでくださったんですか!?嬉しいです……!!これからも頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
sunayong(プロフ) - お疲れ様でした!少し前からいつきさんの作品を読ませてもらってて、お気に入り登録させて頂いてます笑 あの、もしよかったらこの後二人がらぶらぶしてる感じの番外編みたいなの書いていただけませんか…?笑 書いて下さると嬉しいです!!これからも頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 30541f0aca (このIDを非表示/違反報告)
Mallika(プロフ) - コメント失礼します。少し遅れて読みました!完結おめでとうございます!この作品を機に、いつきさんの虜になって、新作も含めての全部の作品を読んで参りました。どの作品も面白かったです。これからも応援してます!長文失礼しました。 (2019年7月29日 15時) (レス) id: 19ee6a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - tomiichさん» 有難うございます…!嬉しいです。明日から新作も出そうかなと予定しているので、楽しみに待ってくださると幸いです。これからも頑張ります! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
tomiich(プロフ) - とても楽しく最後まで読まさせて頂きました!!!他の作品も楽しみにしてます。完結おめでとうございます!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a666661c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年7月15日 11時