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『あ、あの…つかぬ事をお聞きするのですが……』
「…喧嘩した理由？」
またすみませんと謝られる。別に怒りたいわけではないが。
…そうか。こいつは知らねえのか。
「女だよ、女。しょうもねぇ女捕まえたと思ったけどそいつが他の男だったって話。」
『そ、それで血まみれですか…』
「ん。」
ひえ、と青ざめた顔をされた。
こいつみたいに真面目な奴はこう言うのが当たり前だと思っていないのか。純粋だな。
『…その女の子はモテモテですね…！』
「いや別に。顔キモいしうまくねえし。」
『あ、いや………す、すみません…奪い合いとかされたことも無かったもので…』
「…奪い合ってるわけじゃねーよ。」
…別にコイツの顔が悪いってわけじゃねえけど。
そこら辺の女より何倍も優しい女だと思う。
あの時あのブス女を抱くよりコイツを抱いたほうがよっぽど良かったのだろうか。
「………なぁ。」
『はい？』
素朴な疑問だけど。
「なんで俺のこと助けたの。」
俺はこいつと深い関わりがあるわけじゃないし、言うならば前ちょこっと顔を見たほどである。
名前だってどうせなら言っとけ的な気分で言っただけだ。
なのに、覚えていてくれるとは思ってもいなかった。
『…え、えっとですね……』
「いいよ別に。なんでも。正直に言って。」
そこに人が倒れてきたから、とか。
あとで恨まれるのが怖かったからとかでも、なんでも良かった。
ただ突然気になっただけだから。
『…ジミンの……大事な人なのか、と思ったので……』
「…あ？」
ジミンの大事な人？
は、意味わかんね。
もう1回言えという意味でそう言うと、Aはビビった声で言った。
『ゆ、ユンギさんがもし死んじゃったら、その…私が、悲しい気持ちになるので……』
Aが、悲しい気持ちになる？
…俺が死んだら？
「……は？」
それは、一瞬にして。
照れ臭そうに俺に向かって笑いかけてくるAを見て、俺はどうしろと言うんだろうか。
何故かは分からないが、胸の奥が熱くなるのを感じた。
一発、心を撃ち抜かれた気分になったのだ。
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いつき(プロフ) - Mallikaさん» 有難うございます……！私の小説に出会って下さったこと、心から感謝します。全部読んでくださったんですか！？嬉しいです……！！これからも頑張ります！ (2019年7月29日 20時) (
レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
sunayong(プロフ) - お疲れ様でした！少し前からいつきさんの作品を読ませてもらってて、お気に入り登録させて頂いてます笑 あの、もしよかったらこの後二人がらぶらぶしてる感じの番外編みたいなの書いていただけませんか…？笑 書いて下さると嬉しいです！！これからも頑張ってください！ (2019年7月29日 20時) (レス) id: 30541f0aca (このIDを非表示/違反報告)
Mallika(プロフ) - コメント失礼します。少し遅れて読みました！完結おめでとうございます！この作品を機に、いつきさんの虜になって、新作も含めての全部の作品を読んで参りました。どの作品も面白かったです。これからも応援してます！長文失礼しました。 (2019年7月29日 15時) (レス) id: 19ee6a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - tomiichさん» 有難うございます…！嬉しいです。明日から新作も出そうかなと予定しているので、楽しみに待ってくださると幸いです。これからも頑張ります！ (2019年7月27日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
tomiich(プロフ) - とても楽しく最後まで読まさせて頂きました！！！他の作品も楽しみにしてます。完結おめでとうございます！！ (2019年7月27日 22時) (レス) id: a666661c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき
x他1人 | 作成日時：2019年7月15日 11時
