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じんわりとした痛みと薬品の匂いに目が覚めた。







ここはどこだ。この独特な匂いは。






ぼんやりとした視界の中、自分の腕が誰かに触られていることに気付く。







「っ、」


『うわっ!』






引っ込めた腕と同時に、隣から誰かの声が聞こえてきた。




慌てて上半身を起こすと、そこにあった姿に驚いた。









「…キム……A…?」







よく見れば頬にも絆創膏が貼ってあった。


そこには、ジミンが荒れた原因のされるキム・Aの姿があった。







『え、あ、その、えっと……』


「…は、……なんで俺ここにいんの、」

『え、えっとですね、その……ユンギさん、そこで倒れてて…運んで、きたといいますか…』






頭がくらっとする。


別に警戒する相手でもなかったから、気が抜けたように上半身を倒した。






……倒れた?




ぼんやりとしたさっきの記憶が思い浮かぶ。







あぁ、そうか。





俺そういえば。あのゴリラ男と喧嘩したんだっけ。

ってかアイツの女も大したことなかったよな。なんで俺殴られてんの。





そこで俺は全ての辻褄が合ったことに気がつく。



つまり。こいつは俺があの男に散々リンチにされた後を通りかかり、それでここまで運んで今の今まで手当てをしてくれていたというんだな。




……あ?ちょっと分かんなくなってきた。






「お前、どうやって俺のこと運んだ?」

『え?…い、いや…普通におんぶして……』




人生で初めて女におんぶされた。


マジかよ。俺こんなちっせえヤツにおんぶされてきたのかよ。あり得な。







「……じゃあこれお前が全部やったのかよ」

『保健の先生が出張中でして、』

「…お前すげえな。」




すみません、と消毒しながら言うA。

…ジミンはこんな奴が嫌いなのか?と不思議になった。

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いつき(プロフ) - Mallikaさん» 有難うございます……!私の小説に出会って下さったこと、心から感謝します。全部読んでくださったんですか!?嬉しいです……!!これからも頑張ります! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
sunayong(プロフ) - お疲れ様でした!少し前からいつきさんの作品を読ませてもらってて、お気に入り登録させて頂いてます笑 あの、もしよかったらこの後二人がらぶらぶしてる感じの番外編みたいなの書いていただけませんか…?笑 書いて下さると嬉しいです!!これからも頑張ってください! (2019年7月29日 20時) (レス) id: 30541f0aca (このIDを非表示/違反報告)
Mallika(プロフ) - コメント失礼します。少し遅れて読みました!完結おめでとうございます!この作品を機に、いつきさんの虜になって、新作も含めての全部の作品を読んで参りました。どの作品も面白かったです。これからも応援してます!長文失礼しました。 (2019年7月29日 15時) (レス) id: 19ee6a8b55 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - tomiichさん» 有難うございます…!嬉しいです。明日から新作も出そうかなと予定しているので、楽しみに待ってくださると幸いです。これからも頑張ります! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
tomiich(プロフ) - とても楽しく最後まで読まさせて頂きました!!!他の作品も楽しみにしてます。完結おめでとうございます!! (2019年7月27日 22時) (レス) id: a666661c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年7月15日 11時

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