ゆるらりるりらゆるゆりら。【幽幻ロマンチカ】 (ページ7)

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桜が6輪ページ7

熱がある気がする…

そう思ったのに学校に来た私はすごいんじゃないかな？

隣の席の千世くんは

教室ではやっぱナルシストだった

なんなんだろ、あの違いは

それにしても頭がくらくらする

なんで妖怪が熱出してんだろ…

千世「おーい、聞こえてる？」

A「ひっ⁉」

気づけば目の前に千世くんの顔があった

そして教室には私と千世くん以外誰もいない

なぜ？

桜花「ななな、何の用ですか」

声が震える

人間の時だけコミュ症になるのは私の悪いくせだと思う…

千世「ほら、鈴里さんだけ次体育なのに移動してないからいいのかなって」

桜花「あ…」

忘れてた

次体育…

桜花「あ、ありがとう、教えてくれて」

千世「いいよ。早く移動しなきゃ先生に怒られるよ？」

そう言って千世くんは笑った

そして私は気づいた

桜花「ナルシストじゃ、ない？」

昨日の夜みたいな喋り方

優しい、喋り方

千世「あっ」

桜花「ん…？」

千世「やばい、忘れてた…！どうしよ、うわ、馬鹿じゃん俺、バレたよ…」

1人でぶつぶつ呟きながら十面相始めた

なんだろう

すごく

かわいい

桜花「ふふっ」

千世「え、笑った⁉俺そんな笑えることしてた⁉」

千世くん戸惑いまくってる

桜花「私はこっちの千世くんの方が好きだな」

千世「え、なんとも思わないんだ？」

桜花「うん」

千世「そんな人初めて見た」

桜花「私も千世くんみたいな人初めて見た」

そして顔を見合わせて

また笑った

千世「あ、早く移動しなきゃ授業遅刻する！」

桜花「ほんとだ！」

そう言って立ち上がると

視界が揺れた

千世「え、鈴里さん⁉」

その声が聞こえてから

私の視界は真っ暗になった