桜が咲く前の話をしようか。壱 ページ25
《千世side》
千世「桜花の過去…勝手に聞いて、怒られないですか?」
人の過去なんて、勝手に聞いていいものじゃない気がした。
ハナヲ「大丈夫だよ。ここに行けって言った時点で、桜花は君が過去を知ることを許してる」
思ったより、信頼されてるんだな、俺。
千世「…じゃあ、教えてください。桜花の…過去」
ハナヲ「わかったよ。じゃあ、5年前、火事があった公園を覚えているかい?」
千世「ええと…あ、覚えてます。駅の近くの大型公園ですよね?」
ハナヲ「うん。これを知らなきゃ話にならないからね。すべては、あの火事が原因だったんだ_」
*・*・*・*・*・*・*・*・*
??「姫様〜!もうすぐ春ですよ!姫様が起きてくれなきゃ春を呼び寄せることすらできないんですから、早く起きてください!」
少女は木の根元で眠っている少女を起こそうと試みる。
だが少女は、
??「ええ…?もう少しくらいいいじゃない、花菜…少しくらい春が遅れたって、誰も気づかないから……」
などと言って、全く取り合おうとしなかった。
花菜と呼ばれた少女は、頬を膨らませる。
花菜「そういうと思って、マカロン買ってきたんです!せっかくコンビニじゃなくてケーキ屋まで行ってきて買ったのに!私一人で食べちゃおうかな〜!」
そういうと、眠っていた少女がものすごいスピードで起き上がる。
??「そういうことは早く言って!」
花菜「おはようございます、姫様!マカロン食べたいんだったら、早く春、呼び寄せてくださいね?」
??「むぅ……わかったよ……」
口を尖らせた少女は、パンっと手をたたく。そして、言った。
??「起きて!」
その声が響いた瞬間、彼女の一番近くの桜に一輪花が咲く。
??「ほら!呼び寄せたから!早く頂戴!」
そういって彼女は花菜に詰め寄る。
花菜「はいはい。そんなに急がなくてもマカロンは逃げません!」
そう言いながらマカロンを手渡す。
??「やった〜!」
そういって少女_桜花は、顔をほころばせた。
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花梨(プロフ) - 火鞠さん» お疲れ様です♪ (2018年3月23日 22時) (レス) id: 7cbf2f6e69 (このIDを非表示/違反報告)
火鞠 - 緊張したよー (2018年3月23日 19時) (レス) id: 61b84d667e (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 火鞠さん» おめでとうございます〜! (2018年3月23日 19時) (レス) id: 0d633d3490 (このIDを非表示/違反報告)
火鞠 - 今日卒業したーヾ(*´∀`*)ノ (2018年3月23日 19時) (レス) id: 61b84d667e (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 夢里さん» はい、それ自分で書いてて思いました、はい、ごめんなさい (2018年3月12日 21時) (レス) id: 0d633d3490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花梨 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年7月26日 17時