ゆるらりるりらゆるゆりら。【幽幻ロマンチカ】 (ページ18)

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桜が12輪ページ18

《千世side》

桜花「うるさい…」

そう言って桜花は軽く俺のことを睨んできた

千世「ご、ごめん。さっきのって、そのままの意味？」

桜花「そのままだよ？じゃあ聞くけど千世くんは姿を変えられる人間がいると思ってるの…？そう思ってるなら今すぐ病院に行くことをお勧めするけど」

千世「いや、思ってない…けど、あの人達全員妖怪って…さすがにそれは…」

スケールの大きさが…半端じゃない

桜花「七霧学園の七不思議、知ってるよね？」

千世「うん、有名だし」

桜花「あの8番目の七不思議…真夜中の桜をおこしてるのが、私。言いたいこと、分かった？」

8番目の七不思議をおこしているのが、桜花

さっき桜花が並べた名前は、8人

残りの七不思議の数も、８個

つまり、

千世「その人達が…残りの七不思議おこしてる、ってことか…？」

桜花「うん。大当たり。どう？理解できた？」

千世「理解できた…ものすごい情報詰め込まれた感…」

桜花「まあ、分からないことがあるなら、お兄ちゃんのとこ行った方が早いと思うけど」

千世「桜花がお兄ちゃんって呼んでるのって確か…ハナヲさんか？」

桜花「そう。血は繋がってないけど」

千世「でも、噂によればあの人滅多に学校来ないらしいじゃん」

桜花「七不思議。忘れた？」

千世「もしかして七不思議、俺に試せって言ってる？」

桜花「うん」

うっわー…満面の笑み

桜花「お兄ちゃんのおこしてる七不思議は、零番目のトイレの花男さん。夜に男子トイレ行って、奥の個室3回ノックすれば出てくるよ」

千世「他の七不思議よりは、全然マシか…」

桜花「うん。お兄ちゃんに会ったら、私のこと言えば大体話してくれると思うから、頑張って」

千世「うわ…」

桜花「大丈夫、千世くんは8番目の七不思議に勝った人だから！」

千世「清々しい笑顔だね…」

桜花「あ、そうだ。本題入んなきゃ、もう暗くなっちゃうね」

いやまだ本題じゃなかったの！？

まぁいいや。黙って聞こう…