ゆるらりるりらゆるゆりら。【幽幻ロマンチカ】

桜が1輪 ページ2

人間は

弱くて

無力で

自分勝手で

儚い

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⁇「俺と付き合ってください！」

その言葉が私に投げかけられた瞬間

視線が一斉にこちらに集まったと同時に

身体が震え出すのがわかった

私が最初に思ったのは

目立つの、やだ…！

桜花「だ、誰…？」

やっと発した言葉はこれ

そう言うとその人は言った

千世「覚えてもらえてないっ⁉隣の席の能登村千世ですよ！人呼んでイケメンナルシ、千世だよ⁉」

隣の人ってそんな名前だったんだ…

自分でナルシストって言っちゃってるけど、千世くん…

そしてクラス中の視線をまた集めた気がする

穴があったら入りたい

桜花「千世くん、あの、付き合ってって、どこに…？」

千世「どこにって…この世界が果てるまで一緒にいてほしいってこと！愛の告白だよ！受け取って！」

え、告白だったんだ…？

どこかついて来いってことかと思った…

だったら答えは決まってる

桜花「あ、あの私まだ、そういうの分かんなくて、ご、ごめんなさい」

そう言うと

男「ほーらみろ千世ー！さすがに姫は無理だって言っただろー？」

千世「ううん、やはり姫は強いなぁ。俺の愛はどこに向けたらいいのか…」

なんて会話をしてたから

その隙をついて教室をでる

私の中でのあの人の脳内イメージ確定

変な人…

お兄ちゃんのところに行こう

そう思い私は

3年棟へと向かった

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