買い物2 ページ7
「そういえば…お金って…。」
「ああ、心配しなくてもグルッペンさんが用意してくれたよ。」
「え？」
「はい、これ伝言。」
きんとき先輩は一枚の紙を手渡してくれた。
四つ折りにされたそれを開くと、グルッペンさんからの手紙…というか、きんとき先輩の言うとおり伝言だった。
[お金のことなら心配しなくていい。むしろわがままを言ってもらってもいいくらいだが、Aがそれじゃあ納得がいかない、というのなら出世払い、ということにしておこう。]
そう綴られていた。
「…流石に申し訳ないです。」
「気にするな、って言われても気になっちゃうよね。でも、今は甘えていいと思うよ。というか、おれらがAちゃんを甘やかしたい。」
…ずるいなぁ。
そんな笑顔で言われたら怒ることも、困ることもできない。
「…わかりました。」
どっちにしろ、今の私にはお金もないし…今はまだ甘えさせてもらおう。
「よし、じゃあ行こうか。」
ナチュラルにたらこさんに手を繋がれる。
「えっ！？」
「この辺の道わかんないでしょ？迷子になったら困るし…ね？」
そう言って微笑むたらこさんに“No”とは言えなかった。
「なるほど…。じゃあおれは逆の手を。」
「え？」
な、なんか…この図はちょっと…。
動揺してる私を気にせず、たらこさんときんとき先輩は歩き始めたので、私も着いていく。
近くのデパートの洋服売り場で、たらこさんは様々な服を私に合わせる。
「うーん、ソーラさん達と買い物来るのもいいけど、やっぱ女の子の服は見てて可愛いね。Aちゃん何着ても似合うな〜。」
「そうだね。Aちゃん元が良いからなぁ。」
「あ、あの…そんなに気を遣って褒めてもらわなくても…。」
私の言葉に二人は顔を見合わせて。
「本心だよ？」
「うん、可愛いと思ってる。」
あまりにも当然のようにそう言うので、また照れてしまう。
私の意見を尊重しつつ、たらこさんときんとき先輩が何着か見繕ってくれたのでその服を購入した。
「いや〜、楽しかった！また行こうね、Aちゃん！」
「はい、ありがとうございます。たらこさん。」
「今度ワイテメンバーも一緒にカラオケ行こうよ。」
「是非、行きたいです…！」
二人と一緒に家に帰ると、出迎えてくれたのは…。
「お帰りなさい。きんときさん、たらこさん。…そして、初めまして、ですね。Aさん。」
白いワイシャツに黒い蝶ネクタイが印象的な男性だった。
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さくらもち(プロフ) - ナズーリン推しさん» おお！そうなんですね！無事見つけていただき感謝です…！面白いと思っていただけたなら幸いです〜！ (2022年4月4日 7時) (
レス) id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
ナズーリン推し - 前見つけて面白かった奴だ!!やっと見つけた！ (2022年4月4日 1時) (レス) @page13 id: 17274a9cd1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - ハレルさん» 最高といっていただけて嬉しい限りです…！完結間近なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！ (2021年10月18日 21時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - うん。最高。 (2021年10月18日 20時) (レス) @page43 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - さくらもち@実況者にハマり中さん» 了解です！(`・ω・´)ゞ (2021年10月18日 0時) (レス) id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2020年9月14日 2時
