買い物 ページ6
此処に来てから一日が経った。
昨日と同じように、ソーラさんから借りた服を着ていると、ドアがノックされた。
「はい…？」
着替え終わって恐る恐るドアを開けると…。
「おはよう、Aちゃん。おれのこと覚えてるかな？」
優しげな笑みを浮かべる目元の黒子が印象的な男性。
そして何より一度聞いたら忘れられないその声…。
「…きんとき先輩…？」
「あっ、覚えててくれたんだ！Nakamuが同じ委員会だったから覚えててくれたのかな〜って言ってたから、おれのことは忘れてるかと思ってた。」
「いえ…きんとき先輩達のことはよく覚えてますよ。」
というか、きんとき先輩達以外のことは何も覚えてない。
あとどっちにしろ、きんとき先輩と同じ時期に学校に通ってた人はきんとき先輩のことは忘れられないと思う。
何しろイケボ、と呼ばれる部類の人だ。
放送できんとき先輩が当番の日はクラスメイトが悶えていたのをよく覚えている。
「えっと、今日の買い物にはきんとき先輩が同行してくれる感じですか…？」
「うん。…鬱先生が良かったかな？ごめんね、今日鬱先生は用事があって…。」
「いえ、そんな…！むしろ、良いんですか？私の買い物に着いてきてもらって…。」
「全然大丈夫だよ。というか、鬱先生に頼まれたんだ。Aちゃんを一人にするのは心配だからって。まあ、頼まれなくても一緒に行こうと思ってたけど。」
…鬱さんが…。
わざわざ気を遣ってくれたのかな…。
「鬱先生じゃなくてごめんね。でも…。」
きんとき先輩はそこまで言うと私の手を取り。
「今日はおれが精一杯楽しませてあげるね？お姫様。」
顔が熱くなるのを感じた。
そんな台詞をサラッと言えるなんて…。
「本当は皆行きたい！って言ったんだけど、六人で行っても迷惑だろうし…平等にじゃんけんして、おれが勝ちました。あと…。」
きんとき先輩の視線を追うと、サイドの髪の毛をお花のヘアゴムで纏めた女性。
「おはようございます、たらこさん。」
「おはよー、きんときさん。で、初めましてだね、Aちゃん。俺はたらこ。よろしく。」
俺…？それに、女性にしては声が低いような…？
「Aちゃん。たらこさん、見た目は可愛いけど男性だからね。」
「え？」
「そうそう。そういうことだから。」
…こんな可愛いのに男性…？
「あはは、Aちゃんポカンとしてる。」
「まあ…こればっかりは慣れてもらうしかないね。」
…逆にきんとき先輩達は慣れすぎでは…？
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さくらもち(プロフ) - ナズーリン推しさん» おお！そうなんですね！無事見つけていただき感謝です…！面白いと思っていただけたなら幸いです〜！ (2022年4月4日 7時) (
レス) id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
ナズーリン推し - 前見つけて面白かった奴だ!!やっと見つけた！ (2022年4月4日 1時) (レス) @page13 id: 17274a9cd1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - ハレルさん» 最高といっていただけて嬉しい限りです…！完結間近なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！ (2021年10月18日 21時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - うん。最高。 (2021年10月18日 20時) (レス) @page43 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - さくらもち@実況者にハマり中さん» 了解です！(`・ω・´)ゞ (2021年10月18日 0時) (レス) id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2020年9月14日 2時
