返事 ページ38
「…ゾムさん、少しいいですか…？」
Nakamu先輩との気分転換を終えて、私はゾムさんの部屋をノックした。
「…おん、ええで。」
ゾムさんは部屋から出てくると、私を部屋に招き入れる。
「…多分、告白の返事、やんな？」
「…はい。今、お時間大丈夫ですか…？」
「ええで。」
すぅはぁと深呼吸して、ゾムさんと目を合わせる。
「…ごめんなさい、ゾムさん…。…気持ちは、とても嬉しいんですけど、私は…。」
「…そうやな。…わかってたんよ…予想は、してた…。…Aは多分、大先生が好きなんやろ…？」
「っ…。」
わかっていた、わかっていたはずの気持ちを、ゾムさんに言い当てられてしまった。
「…ええんよ、わかってたから。」
言いながら、ゾムさんに抱き締められた。
「ゾ、ゾムさん…？」
「…ごめんな、ちょっとだけこうさせて…。」
そう呟くゾムさんはとても弱々しくて…消えてしまいそうで…私は断れなかった。
「…ん、ありがとな。…Aなりに考えて出した答えなんやろ？なら僕はこれ以上何も言わんとくわ。…あー…でも、幸せになってな。僕、Aの幸せは誰より願っとるから。」
「はい、ありがとうございます。」
ゾムさんの部屋から出て、ふぅと息をはく。
自分の部屋に戻ると、あの日ゾムさんにとってもらったうさまるのキーホルダーが目に入る。
「…。」
…いつから…ゾムさんはいつから、私のことを好きになってくれたんだろう。
ゾムさんだけじゃない、Nakamu先輩もだ。
いつの間にか好意を向けられてて、私は断ることしかできない。
…受け入れることが、できない。
私はきっと鬱先生が好きだ。
でも、告白されたら受け入れられるだろうか。
もしくは、告白したら受け入れてもらえるだろうか。
少なくとも、嫌われてはいないはずだけど…。
「…怖いなぁ。」
呟いて、ベッドに横たわる。
…なんだか疲れた気がする。
ゾムさんへの気持ちに整理をつけて、肩の荷がおりたような気分だ。
…きっと、疲れてるんだ。
少し休もう。
そう思って目を閉じた。
「…A？」
「…あ、れ…鬱先生…？」
「ごめんな、勝手に部屋に入って。」
寝起きでボーッとしていた頭が、鬱先生を見て覚醒していく。
「…ごめんなさい、私に何か用事でしたか？」
「…あれ？ゾムがAから話があるって言われたから来たんやけど…。」
その言葉で察する、ゾムさんが気をきかせてくれたのだと。
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さくらもち(プロフ) - ナズーリン推しさん» おお！そうなんですね！無事見つけていただき感謝です…！面白いと思っていただけたなら幸いです〜！ (2022年4月4日 7時) (
レス) id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
ナズーリン推し - 前見つけて面白かった奴だ!!やっと見つけた！ (2022年4月4日 1時) (レス) @page13 id: 17274a9cd1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - ハレルさん» 最高といっていただけて嬉しい限りです…！完結間近なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです…！ (2021年10月18日 21時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
ハレル - うん。最高。 (2021年10月18日 20時) (レス) @page43 id: 58776279bf (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - さくらもち@実況者にハマり中さん» 了解です！(`・ω・´)ゞ (2021年10月18日 0時) (レス) id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2020年9月14日 2時
