おまけ3 ページ15
「…夏祭り、行きたかったな。」
8月。季節は夏。雨が続いたせいか、私は体調を崩して外出許可はとれなかった。言ってしまえば夏祭りは毎年あるから、来年行ける可能性もあるけど…きりやん君と付き合ってから初めての夏祭り…。やっぱり、行きたかったなぁ…。
そういえば、今日は朝からきりやん君を見かけていない。いつもなら朝にも来てくれるのに…。
「A!」
そう考えていると、きりやん君が病室に来てくれた。
「きりやん君、今日は遅かったね。」
「うん、ちょっと色々準備してて。」
「準備?」
きりやん君は廊下から台車のようなものを持ってくる。そこには…。
「きりやん君、これ…!?」
台車にのっていたのはわたあめ、チョコバナナ、りんご飴等のお祭り特有の食べ物。目を輝かせる私に、きりやん君は笑顔で答えた。
「本当は一緒に行きたかったけど、無理はさせたくないし…。でもお祭り気分を味わいたいかなと思って、色々買ってきたんだ。」
「ありがとう、きりやん君!」
わたあめやチョコバナナはともかく、りんご飴を食べたことなかった私は、りんご飴に夢中になっていた。美味しいのにお祭りでしか食べれないなんて勿体ない…。
「A、りんご飴好き?」
「うん!美味しい!」
「はは、そんな喜んでもらえて嬉しいよ。」
「きりやん君も食べる?」
「んー…。一個しか買ってないんだよね。Aにあげたかったから。」
きりやん君はそう言いつつも、ジッと私を見つめる。
「…?きりやんく…。」
言葉の途中で、きりやん君の唇で私の唇を塞がれた。
「…うん、甘くて美味しいな。」
「っ…な、なんでそういうことサラッとできるの…。」
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さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - よしちゃんさん» ありがとうございます…!まだ四人分しか完成してないのですが、私の小説でキュンキュンしていただけのなら幸いです! (2022年1月3日 9時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
よしちゃん - やばい、、、!読んでる間に何回キュンキュンしたことか、、、どの作品も最高ですっ!ちょっとknさんの話から全て読み直してきますねε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(^♢^)┘ (2022年1月3日 8時) (レス) @page16 id: 752f2b57a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - つゆさん» kirさんは割りとすぐ決まりましたね…!コメント励みになるのでとっても嬉しいです…!5作目も頑張ります! (2021年12月30日 9時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - krさんバージョンきた…!やっぱkrさんの医者いいっすね〜今回も素敵な作品ありがとうございました!5人目も楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年12月29日 22時) (レス) @page16 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@実況者にハマり中(プロフ) - もみじさん» ありがとうございます!カフェは私のWTさん初作品なのでそう言っていただけて嬉しいです〜!私はFAで見かけたESCAPEの動画が面白くて本家を見に行った記憶があります!ついに本買えたんですね!おめでとうございます! (2021年12月29日 21時) (レス) id: e24fa9aac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2021年12月28日 2時