【WT】幼馴染兼医者【kryn】

おまけ2 ページ14

「そういえばA、遊園地行った時の洋服、どうしたの？」

「え？どうした、って…？」

「いや、買いに行く暇とかなかったでしょ？」

「ああ、お母さんが買ってきてくれたんだ。」

私の言葉にきりやん君は持っていたカルテ？みたいなのを落とした。

「え、今お母さん帰って来てるの！？」

「う、うん。帰って来てるよ。」

「一応挨拶しておきたいんだけど…。」

「今日来るから会えると思う。」

「今日！？マジか…ちょっと心の準備してくる。」

そう言ってきりやん君は病室から出ていってしまった。…心の準備、とは…？それから数分後にお母さんが来た。何気ない会話をしているときりやん君が来て。

「あ、きりやん君。」

「あら、委員長先生の息子さんのきりやん君？大きくなったわね〜。」

「お久しぶりです、Aさんのお母さん。あの、今日はお伝えしたいことがあって…。オレ、Aさんとお付き合いさせてもらってます。」

「っ！？」

そんなことを言われると思っていなかった私は焦りと羞恥心でよくわからない感情に支配される。お母さんも驚いて停止しちゃってるし…！

「急にすみません、でも言うなら今しかないと思って…。」

「そう…なのね、Aときりやん君が…。きりやん君なら大歓迎だわ！！ウチの子をよろしくね！！」

「お母さん！？」

お母さんまで何を言い出すの！？

「はい！責任を持って幸せにさせていただきます！」

「きりやん君まで！？」

まさかの事態に私の脳が追い付かない。あ、もうこれ止めようとするだけ無駄だな…。そう思って無心で二人の会話を聞いてた。…無理だった、普通に照れた。

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