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案の定先生には怒られた。
普段が真面目だったおかげで怒られるだけで済んだけど。
｢慧が遅刻なんて珍しい。｣
｢…まあ、いろいろあったんだよ。｣
苦笑いで誤魔化しておいた。
そういえば…薮と付き合ってること、誰かに言ってもいいのかな…。
大ちゃんと光と�睫據弔阿蕕い世茲覆 �言うとしても。
…侑と裕子に言うと…めんどくさそうだし…。
でも侑…勘がいいからなぁ…。
バレるかも…。
なんて考えてる内に五時間目は終わってた。
｢はーっ、行事のない時期って素晴らしいね！｣
新入生歓迎会、体育祭と続いたから何もないとすごい楽。
｢そうだねぇ…次のメインイベントと言ったら…期末テストかなぁ。｣
｢…テスト。｣
頭は良い方だと自負しているけど、テストと言う言葉はどうしても好きになれない。
｢それよりさぁ、慧…。お兄ちゃんに告白されたんでしょ。｣
…は？
｢返事、しないの。｣
｢…あのさぁ、侑。それ、ここで言うことじゃないよね。｣
いくら小声とは言え、誰かに聞かれてたらどーすんの。
｢告白なんて日常茶飯事でしょ。それが私のお兄ちゃんだったってだけ。｣
｢そうは言っても…。｣
｢断ればいいじゃん。薮君のこと好きなんでしょ？｣
何で侑は今日こんなにずけずけと…。
｢…お兄ちゃんもバカだよねぇ、叶わない恋なのに。｣
｢…侑…。｣
｢慧が誰を選んだって私は怒らないよ。だって慧の人生だもん。｣
｢…ありがと、侑。｣
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2017年8月14日 1時
