続)俺がヒロインやってるのはどう考えてもおかしい！Yb×In (ページ26)

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大ちゃんが生徒会室に入ってきて数分後、また生徒会室の扉が開いた。

今度は誰だと視線をあげると意外な人物。

｢薮君！｣

｢ゆ、うや…？｣

…何で、雄也が此所に…。

完全に雄也を犯人だと思っていた俺らは軽くパニック状態。

｢ねぇ、薮君大変だよ！伊野尾君が…！｣

"伊野尾"。

その名前にいち早く俺は反応した。

｢伊野尾が何処にいるか知ってるのか！？｣

｢旧校舎に連れてかれるの見たんだ…俺、どうしたらいいかわからなくなって…。｣

…雄也、疑ってごめん。

心の中で謝罪をして、生徒会室を飛び出す。

旧校舎…旧校舎なら確かに人気もない。

まあ、旧校舎は本来立ち入り禁止なんだけどな。

それにしても…雄也じゃないなら誰がこんなこと…。

｢薮！｣

走っていると後ろから光の声。

｢光？何だよ。｣

｢お前一人で突っ走んなよ…。髙木と大ちゃんに説明はしてきたから…とりあえず俺らだけで行くぞ。｣

｢言われなくても走ってるっつーの！｣

なんだか旧校舎までがやけに長く感じた。

ボロボロの旧校舎のドアを開けて、中に入っていく。

耳を済ませば話し声。

光とアイコンタクトをとって、ゆっくりと進んでいく。

｢…！｣

…今の、伊野尾の声…！

俺は目の前の扉を思いっきり開けた。