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｢頑張れ、頑張れ青軍〜！｣
俺の出る種目は早めに終わったから、とっととチアガールの衣装に着替えた。
ただでさえテンションが駄々下がりなんだから、可愛い服着てテンションあげないと。
｢おー、伊野ちゃん似合うねぇ。｣
｢大ちゃんも午後は学ラン着るんでしょ？またモテちゃうね。｣
｢伊野ちゃんには敵わないって…。てか、チアガールなのに日陰にいるんだね。｣
｢暑いのやだもん。｣
せっかく許されてるんだから有効活用しないと。
｢はは…伊野ちゃんらしいね。｣
｢誉め言葉として受け取っとくね。｣
誉め言葉以外受け取らないから。
｢それにしても…今回の体育祭、接戦だね。｣
大ちゃんの言う通り、四色のパネルにはあまり差のない得点板。
｢どのチームも優勝する可能性がある…ってことでしょ？全く迷惑な話だよ。｣
はぁ、とわざとらしく溜め息をはけば、珍しく大ちゃんが頭を撫でてくれた。
｢…大ちゃん？｣
｢俺が伊野ちゃんと同じ軍団だったら良かったのにね。そしたら伊野ちゃんのためにも頑張れたのに。｣
｢ほんとだよねー、来年は同じクラスになれるといいね。｣
他愛ない会話をしてると、午前中の競技が終わりに近づいてきた。
｢午後は応援合戦からだよね？楽しみだなー、大ちゃんの学ラン。｣
｢別にそんなに期待される程のものじゃないんだけど…ていうか絶対からかう気でしょ。｣
｢バレた？まぁいーじゃん。教室戻ろ！｣
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2017年8月14日 1時
