選択肢13 ページ7
結局放課後までは何も起こらなかった。これ以上何か起こっても困るけど…。ただでさえよくわからないイベントが待ち構えてるしな…。
人もまばらになった教室でBroooock君を待っていると、Broooock君は直ぐに教室に来て、私を空き教室へと招いた。…デジャヴだなぁ。
人気のない空き教室はちょっと怖い。また殺されるんじゃないかと冷や汗が流れる。
二人きりの教室でBroooock君は私へと向き直る。
「A先輩、僕、この前A先輩に嫌われるかもって考えて…すごく怖かったんです。A先輩は僕のことを嫌いになんてならないって言ってくれましたけど…。そんな言葉だけじゃ、僕の不安は消えなくて…。」
…ああ、やっぱりそうだ。淡々と語るBroooock君の瞳には光が宿ってない。…つまり。
彼を救えた、というのは私の勘違いだったらしい。
困ったな、これからどうするべきか…。
しかしそんな私の思考を無視するようにBroooock君は言葉を紡ぐ。
「初めてなんです、こんなに人を好きになったの…。僕の心にA先輩が入り込んで、僕の心を掴んで離してくれない…。辛いのに、苦しいのに、A先輩を諦められる理由が見つからない…。」
諦めてくれない方が私としては助かるんだけど、それはBroooock君を苦しめているんだろうか。どちらにせよ、まだ私を好きでいてほしいけれど…。
「僕、これでも頑張ったんです。真人間になろうと思ってシャークんとかきんとき先輩とか、色んな人と仲良くなろうとして…それなりに上手くいってると思ってました。…全部、A先輩の為に頑張ったんです。」
…時々、恋というものは怖いなと思う。この世界に来てからは尚のことそう感じるようになった。特にBroooock君と一緒にいるとそう感じる。…なんて、達観してる余裕はないのだけれど…。
「A先輩、聞いてます？」
「う、うん。聞いてるよ。えっと…それで、Broooock君は私に何をしてほしいの…？」
人によっては地雷になりかねないのに、つい結論を急いでしまう。
「…わからないんです。僕も、自分がどうしたいのか、A先輩にどうしてほしいのか…わかるのは、A先輩が好きってそれだけなんです。A先輩…僕、どうしたらいいんでしょう…？」
どうしたらいい？そんなの私が聞きたい。私だってどうしたらいいかわからない。
でも、Broooock君は私に助けを求めてる。それなら、私の答えは…。
【…私と付き合ってみる？】
【私がBroooock君を救ってあげるよ。】
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さくらもち＠スランプ(プロフ) - 黒灰白有無％さん» そうですよね！？コメント欄でお見かけしたことあると思ってました…！良い意味で期待を裏切れたようで嬉しいです！ (7月4日 21時) (
レス) id: e43658e045 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - [またあの6人と過ごしたい]っていうのは何となく察してたんですけどnkmさんの事は予想外すぎました!ストーリも進む毎にドキドキして凄く面白かったです‼︎数年前にも読ませて頂いた事があったみたいで又出会えてとても嬉しかったです!此れからも応援しております (7月4日 19時) (レス) @page27 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち＠スランプ(プロフ) - もみじさん» こちらこそ参加いただき本当にありがとうございました！そろそろEND纏めも投稿していこうと思ってるのでまた宜しくお願いします！ (2022年11月12日 16時) (レス) id: 72f95966a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち＠スランプ(プロフ) - 堕天使ちーずたるとさん» 私もかなり悩みながら書いていたのですが、なんとか綺麗に終わって良かったです！こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2022年11月12日 16時) (レス) id: 72f95966a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち＠スランプ(プロフ) - こくとーさん» お褒めいただきありがとうございます！かなり悩みながら書いていたのでそう言っていただけて嬉しいです…！ (2022年11月12日 16時) (レス) id: 72f95966a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2022年9月19日 22時
