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平日はいつも通りで、気づけば土曜日になっていた。金曜日の記憶を頼りにテントへ向かうと、金曜日と同じようにきんときさん達が居た。
「…こんにちは。」
「あっ、こんにちは、Aさん。」
「Broooockさん達も来たんですね。」
素直な感想を口に出すと、Broooockさんは笑顔を浮かべて答える。
「こんにちは〜。ん〜、きりやんさんだっけ?あの人の言ってたことがどうしても気になってさ〜。一度で完成じゃない、ってどういう意味なんだろうね。」
やっぱりBroooockさんもそこが気になっていたのか。まあ、じゃないと来ようとは思わないよな。スマイルさんとシャークんさんは何も言わないあたり、Broooockさんと同じ理由なんだろうか。
「…そうですね。私も気になります。」
Broooockさんと話していると突如後ろから声がする。
「1、2、3、4、5…うん、皆さん揃ってますね。」
「っ!な、かむさん…。」
いつもそうだけどこの人達は何故急に現れるんだろう…心臓に悪いからやめてほしい…。
「覚えててくれたんですね、光栄です。」
覚えてる…と言ってもつい一週間程前にあったばかりだし、何人もいるならともかく、Nakamuさんときりやんさんだけなら覚えることは容易い。
「今日もお楽しみいただけるとおれ達としても嬉しいです。」
「DAYDREAM CIRCUSは一度では完成しない、って言ってたけど…何回くらいやる予定なんだ?」
Nakamuさんと同じように音も立てず現れたきりやんさんが、スマイルさんの質問に答える。
「私達の目論見では5回くらいを予定しています。」
5回…ということは少なくとも後3回は見に来ないといけないのか。
「立ち話もなんですしテント内へどうぞ。」
金曜日と同じようにテント内を進み、自然ときんときさんに近寄ってしまう。
「Aさん。この前はきんさんの隣だったし〜、今日は僕の隣おいでよ。」
「え…あ、じゃあ…お邪魔します…?」
なんて言ったらいいのかわからず、見当違いな返事をしてしまった気がする。けれど、Broooockさんはそんなこと気にしてないのかニコニコしている。…Nakamuさんやきりやんさんとは違う、優しい笑顔だ。
全員が席につくと、また金曜日と同じように挨拶を告げるきりやんさん。挨拶をぼんやり聞き流しながら、Nakamuさんときりやんさんの演目を見ていく。
途中で、不意に甘い香りがしていることに気づいた。
「…?」
違和感こそ感じたものの、特に気にしないようにしようと思ったんだけど…。
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さくらもち@スランプ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!ハッピーエンド驚異の不人気だったので気に入っていただけたようで何よりです!今後とも頑張ります! (2022年11月26日 22時) (レス) id: 72f95966a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 私は個人的にはhappy endが好きです!全部好きですけど,,ね,やっぱりきんさんしか勝たん!さくらもち先生の小説はどれを読んでも面白いです!これからも楽しみにしてます! (2022年11月26日 18時) (レス) @page29 id: db87cb1f04 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - 萌木さん» めっちゃ褒めていただきありがとうございます…!この作品を書き始めたときからendは何種類か用意しようと思っていたのでそう言っていただけて嬉しいです!こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2022年8月23日 23時) (レス) @page24 id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
萌木 - 一言で言って凄い好き。endのパターンが何個かあるの好き。個人的にはMerry BAD ENDが好き。今までを捨てて、新しい道へ歩んでいく感じが凄い好きです。こんな作品を書いてくださって本当にありがとうございました。 (2022年8月23日 18時) (レス) @page29 id: 7b477ee6df (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - すみれいんさん» 喜んでいただけたようで何よりです〜!こちらこそ読んでいただきありがとうございます! (2022年8月22日 7時) (レス) id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2022年7月21日 2時