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この前(半強制的に)一緒に帰ったのに、一緒に登校するのは無理なんて可笑しいよな…。
「う、うん。いいよ。」
「ほんと?良かった、断られたらどうしようかと思ったよ。」
“断られたら”、か…。
断ったら前みたいに脅すんでしょ?
会計を済ませて、嫌々ながらも室本君と学校へ。
薮と一緒だと短く感じる道のりも、室本君と一緒だとかなり長く感じた。
誰にも合わないように、って早めに出たから教室にはまだ誰もいない。
どうしよ…大ちゃん達…いやこの際、誰でもいいから早く来てくれ!
「伊野尾君って意外と話しやすいね。よかったら、僕もっと伊野尾君と仲良くなりたいんだけど。」
…この申し出だけは本当にお断りしたい。
でも、そんなこと言ったら…。
「…伊野尾君?」
どうしよう、どうしたらいい?
「おーい、伊野尾君。きいてる?」
「…っあ、あー!ごめん室本君俺っ、加藤先生に呼ばれてたんだった!また後でね!」
「えっ、ちょっと伊野尾君!?」
かなり強引だけど、これ以上その場に居たくなかった俺は逃げるように教室を飛び出した。
とりあえず方向だけでも職員室に向かう。
「はぁ…。」
絶対不審がられたし次二人きりの時、今の質問されたら何度も同じ手は使えない…。
あーもう…俺はただ平穏に学園生活を送りたかったのに…。
俺は主人公じゃなくていい、ただのモブでよかったのに…。
何でこんな目にあわなきゃいけないんだよっ!
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さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - ゆづさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!応援ありがとうございます! (2017年7月27日 6時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - とっても、面白いです!続きがとても気になります!!これからも頑張ってください!!応援してます! (2017年7月23日 12時) (レス) id: c2425c0009 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - 美声猫さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです!頑張ります! (2017年5月21日 23時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
美声猫 - さくらもちさんの作品大好きです!特にこのお話が好きなので更新頑張って下さい!! (2017年5月21日 21時) (レス) id: 98a7412603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年2月18日 23時