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「薮…!」



裏庭から出てきた俺を待ってたのは



「っ…!?」



薮ではなく



「やっと出てきてくれたね。」





室本さんだった。

「な…なんで…。」

室本さんの手には変声機…。

「あ…。」

やられた…。

「急に何を思ったかは知らないけど…帰るよ。今なら天沢さんにもバレてないから。」

「…嫌です。」

「へぇ?」

室本さんはゆっくり俺に近づいてくる。

「帰るよ、伊野尾君。」

室本さんはそう言い終わると、倒れた。

「…え?」

「遅れてごめん、伊野尾。」

室本さんを気絶させたのは薮だった。

額にうっすらと汗をかいて、息が上がっている。

「や、ぶ…?」

「そうだよ。大丈夫か?」

さっきのことがあったからちょっと疑ったけど…大丈夫、薮だ。

「…うん、ありがと。」

俺は差し出された手を握った。

「…この人、天沢研究所の人?」

「うん。」

「…ふーん、どうしよっか。」

室本さんを見る薮の目は冷たかった。

「…これからどうしよう。」

こんなことしちゃったからには、研究所には戻れない。

「伊野尾は自分の家帰れないだろ。俺の家おいで。」

「…。」

「迷惑かけるとか考えなくていいから。」

「…うん。」

その時、

「行かせないよ、伊野尾君。」

天沢さんが数人の研究員を連れて、俺と薮の前に立ちはだかった。

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さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - ゆづさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!応援ありがとうございます! (2017年7月27日 6時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - とっても、面白いです!続きがとても気になります!!これからも頑張ってください!!応援してます! (2017年7月23日 12時) (レス) id: c2425c0009 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - 美声猫さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです!頑張ります! (2017年5月21日 23時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
美声猫 - さくらもちさんの作品大好きです!特にこのお話が好きなので更新頑張って下さい!! (2017年5月21日 21時) (レス) id: 98a7412603 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年2月18日 23時

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