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薮は授業が始まる直前ギリギリに来た。
俺の方には目もくれず、大ちゃん達と挨拶を交わして席についていた。
「伊野ちゃん!」
「…なんですか。」
「なんでそんな喋り方なの?なんでそんな他人行儀なの?どうしたの?」
授業が終わる度にこんな質問攻め。
「もう放っといてください。」
「放っとけないよ、友達だもん。伊野尾君のこと大好きだもん。」
本当はこれだけは言いたくなかったんだけど…。
「俺は貴方達のことが大嫌いです。…これで満足ですか?」
俺、いつの間にこんなに演技がうまくなったんだろ。
「な…なんで…伊野ちゃん…。」
「…伊野尾、今のは聞き捨てならない。」
ずっと俺と大ちゃん達のやり取りを見てるだけだった薮が話しかけてきた。
「…薮さん。」
「どういうつもりだよ。俺のことは何を言ってもいい。けど、大ちゃん達を責めるのは可笑しいだろ。」
「…だからね、ホントは薮達のこと嫌いだったの。」
…あ、つい口調が元に戻っちゃった。
「…なんだよそれ。」
でも薮はそんなこと気にならないか。
ずーっと一緒に居た友達と幼なじみを馬鹿にされたことしか頭にないか。
「…伊野尾には幻滅した。」
「逆に今まで幻滅してなかったことにびっくりですよ。」
薮は俺を睨みつけると、大ちゃん達と俺の席から離れた。
…本当に、全部終わっちゃった。
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リア友が占ツクを始めたので。
オリジナル作品多いですが、面白いので読んでみてください。
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さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - ゆづさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!応援ありがとうございます! (2017年7月27日 6時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - とっても、面白いです!続きがとても気になります!!これからも頑張ってください!!応援してます! (2017年7月23日 12時) (レス) id: c2425c0009 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - 美声猫さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです!頑張ります! (2017年5月21日 23時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
美声猫 - さくらもちさんの作品大好きです!特にこのお話が好きなので更新頑張って下さい!! (2017年5月21日 21時) (レス) id: 98a7412603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年2月18日 23時