カフェ「White Tails」キッチンカー【2杯目】

王様ゲーム2 ページ5

「早く次行こーぜ。王様だーれだ。」

次に当たりを引いたのはNakamuさん。

「2番が3番にほっぺにキス！」

「あっ。」

「え？」

私のクジにかかれているのは3番。

そして今声をあげたのは…。

「…シャークんさん？」

「は！？やべぇ、やらかした！！」

「何やってんだよNakamu！！」

焦るNakamuさんときりやんさんの声を聞きつつ、シャークんさんは無言で私を見つめる。

「待て！待て！シャークん！！待って、一回待とう！？」

「…Nakamu、王様の命令は絶対って言ったの、誰だっけ？」

「畜生！！過去のおれの馬鹿！！」

シャークんさんは私と距離を縮めると、そのまま躊躇する様子もなく、頬にキスを落とされた。

…可笑しいぞ、シャークんさんはこういうの照れるタイプじゃ…？

「シャークんだけに良い思いさせるわけにはいかないねぇ。…次いこうか。王様だーれだ。」

きんときさんの呼び声で当たりを引いたのはきりやんさん。

「そうだな…6番が王様をハグ。」

「残念きりやん。俺でした。」

「何でよりによってスマイル！？」

せめて…せめてスマイル以外が良かった…そう呟きながら一瞬だけハグしたスマイルさんときりやんさん。

本当に一瞬だった…。

「次行くぞ、次！王様だーれだ！」

急かすように叫ぶきりやんさん。

「あ、私王様です。」

「そういえばAさんも王様なってませんでしたね。」

「じゃあ…1番が4番の好きなところを三つ、お願いします。」

「僕1番〜。」

「おれ4番だ…待って、これおれが恥ずかしいやつじゃない！？」

慌てるきんときさんに対し、Broooockさんはニコニコ笑顔で口を開く。

「きんさんの好きなとこでしょ？えっとね〜、まず頑張り屋なとこ、それと基本は真面目だよね。たまに口悪くなるのも好きだよ。あときんさんは何と言っても声が良いよね！普段もそうだけど、カラオケでこそその真価は発揮されると僕は思うね。初見の人には好青年って思われるけど実はそうでもないのとかもギャップで面白いよね。あとは〜…。」

「ぶ、Broooockさん。一旦ストップで。命令はもう終わってますし…このままだときんときさんが壊れてしまうので…。」

途中までは耐えられてたみたいだけど、きんときさんは恥ずかしくなったのか俯いてぷるぷる震えてた。

「Broooock、数数えられる？」

「だってきんさんの好きなとこなんて3つじゃ収まんないよ〜。」

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