カフェ「White Tails」キッチンカー【2杯目】

パンダさん誕生日　もみじ様リクエスト ページ11

10月26日、私はBroooockさんにLINEを送った。

A相談があるんですけど、明日Nakamuさんには秘密で、Nakamuさん以外の皆さんと会えますか?

Broooock皆とですか〜?わかりました、じゃあ明日表の看板closeにはしておきますけど、特別にカフェ開けておくので来てください。

Aありがとうございます。

そんなわけで次の日、私はカフェを訪れた。

「こんにちは、Aさん。今日はどうしたんですか？…と、聞きたいところですけど…予想はついてますよ、Nakamuの誕生日ですよね？」

「はい。私の誕生日もお祝いしてもらいましたし…皆さんにはいつもお世話になってるので…。」

「俺達もNakamuに感謝してますし…やりましょう、サプライズパーティー！」

にっこりと笑顔でシャークんさんはそう言ってくれた。

今回、Nakamuさんの誕生日パーティーをやるにあたって、私にはやりたいことがあった。

「あの…私、Nakamuさんにケーキを作りたいんです！」

「ケーキか…思ってるほどは難しくないとは思いますけど、だからといって一発で成功するかどうかは…。あ、でもAさん、手先器用ですし…なんとかなりますね！」

「そこまで買い被られても…。でも、頑張りますね。」

そんなわけで、Broooockさんとスマイルさんとシャークんさんが買い出しに付き合ってくれて、きんときさんときりやんさんが作り方を教えてくれた。

「できた…！」

味見用に作った小さいケーキを皆で試食。

「美味しいですね。」

「うん、美味しい。」

スマイルさんときんときさんに褒めてもらえて思わず笑みがこぼれる。きりやんさんもシャークんさんもBroooockさんからも美味しい、と言ってもらえて自信もついた。

「じゃあ、また明日来ますね。」

「うん、待ってるよ〜。」

帰路について私は用意した誕生日プレゼントを見つめる。

「…喜んでもらえるかなぁ。」

多分、Nakamuさんは何をプレゼントしても喜んでくれると思う。けれど、そうじゃないんだ。私が選んだもので、Nakamuさんに心から喜んでほしいと、そう思うんだけど…。

「難しいな…。」

けれど結局これ以上いいものが思い浮かばなかった。全ては明日…なるようになれと私はベッドに潜り込んだ。

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