お姫様とメイドさん ページ2
「Aーっ!おはよっ!」
通学中、勢いよく抱き着いてくる緑色の髪の毛を2つに結んだ可愛い女の子。
「おはよ〜、カルアちゃ〜ん。」
私の親友、
「えへへ〜。今日も可愛いね、A。」
「可愛いのはカルアちゃんだよー。」
「誰がなんと言おうともAの方が可愛いの!それより…なんでA今日は一人なの?Broooock君は?スマ君は?」
カルアちゃんの問い掛けに私は笑顔で答える。
「えっと…
私の返答にカルアちゃんはわざとらしく頬を膨らませる。あまりにもあざとい仕草だけど、カルアちゃんがやっても可愛いだけだからすごいなぁ。
「もう!二人共何考えてるのかな〜、Aを一人で登校させるなんて…。それかNakamu君達が来てくれてもいいのに。」
「Nakamu君達は家が逆の方向だからね…。本当はスマイル君に迎えに来てもらうのも申し訳ないし…。」
「可愛いAが一人で登校してるのは不安なんだもん…。」
不満げな表情のカルアちゃんに私は思わず笑みを零す。
「でも私は、カルアちゃんと二人で登校できる今の時間も好きだな。」
「カルアも好き〜っ!…あ、そっか。スマ君が一人で登校したのって…。…ねぇ、A知ってた?今日、転校生が来るらしいよ。」
その言葉に私はピタリと足を止める。
「多分、スマ君が早めに登校したのもそれが理由なんじゃないかな。それなら…スマ君の行動はある意味Aを一番優先してるんじゃないかな。」
「…ふふっ、そっか。そっかぁ…。」
抑えようと思っても口が弧を描いてしまう。転校生が来るということは、また私のおもちゃが増えるということだ。
「スマ君達はAの
「私はお姫様なんてガラじゃないと思うけどなぁ…。カルアちゃんの方がピッタリじゃない?」
「カルアも可愛いけどAの方が可愛いの!それにどうせならカルアはA専属のメイドさんがいいなぁ。」
そう言って思いを馳せるカルアちゃんに私は微笑み返す。
「じゃあカルアちゃんには私専属のメイドさんになってもらおうかな。」
「いいよ?四六時中Aと居られるなんて幸せだもん。」
そう言いながらカルアちゃんは私に抱き着いてくる。
「…ふふ、楽しみだね、A。」
「…うん、すっごく楽しみだよ。」
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作者名:さくらもち | 作成日時:2024年3月20日 17時