愛＝君×君【WT】【ら運】[BL]《14》

続き ページ8

記憶を掘り起こしてみるも、シャークんと約束した覚えはない。

「今俺が決めた。」

「唯我独尊すぎない？」

オレの予定は無視なの？予定があるわけじゃないけど、そうツッコみたかった。

「僕抜きでな〜に話してるの？」

のしっと体重がかかる。いつものことだから慣れてはいるが、驚くのでやめてほしい。

「きりやんの明日の予定。ていうかきりやんから離れてくんない？」

「やだ。なんでスマさんに指図されなきゃいけないの？」

「きりやんが迷惑だろうから言ってるんだよ。」

「え〜？きりやん、僕迷惑？」

迷惑か迷惑じゃないかで言ったら迷惑ではないんだけど、他のメンバーからの視線が痛すぎるから離れてほしくはある。オレが言い淀んでいると、Nakamuに無理矢理引き剥がされた。

「なんでおれは引き剥がされたのにBroooockはいいの…？」

「違う違う、了承したわけじゃなくて…。」

弁明の言葉を並べながらオレは心の中で溜息をつく。こんな関係になったのはいつからだったか。事の発端はNakamuからの告白だった気がする。…そうだ、急にNakamuに告白されて、その日にもれなくメンバー全員から告白された。オレはメンバーのこと、友達としてしか見てなかったから驚いた。いつから、なんて聞くのは野暮な気がして聞けなかった。誰か一人を選ぶこともできず、オレは全員の告白を断ったのだが…。

「友達としてしか見れないってことはこれから見方が変わる可能性もあるよね？」

「僕らがアプローチし続けたら、誰か一人を選んでくれる？」

「拒絶してるわけじゃないもんね？」

「まだチャンスはありそうじゃん。」

「…諦め悪いんだよね、俺。」

…そんな風に丸め込まれて、オレはほぼ毎日メンバーからアプローチを受けている。こんな調子で答えが出る(誰か一人を好きになる)とは思えないが…。オレが答えを出せるその日まで、メンバーには奮闘してもらおう。どうせ全部オレに向けられるんだしな…。

えすけぷ師弟組(笑顔×パンダ)　れんげ様リクエスト　⚠ESCAPEのネタバレ、捏造有→←眼鏡総受け　T様リクエスト

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