ワイテ沼本×ワイテ沼笑顔 みなも様リクエスト ページ3
「おはようございます、齋湖さん!今日は僕とのデートを了承してくれてありがとうございます。」
「…村部君はデートのつもりかもしれないが、俺は知人と出掛けるつもりで来たんだが?」
「二人きりで出掛けるならそれはもうデートみたいなものですよ。それに…。」
不意にぎゅ、と村部君に手を握られる。
「…齋湖さんにその気がなくても、僕が今日、その気にさせてあげますから。」
村部琉樹。俺の人生において、異質な人間。俺に好意を向け、こうしてデート(と言っても二人で出掛けるだけ)に頻繁に誘ってくる。
彼の言動には振り回されている。あまり人から好意を向けられたことがなく、恋人が居たことはない。…恋愛に耐性がないせいだろうか、すぐに胸が高鳴ってしまう。
今だって、本当は手を握られてかなり緊張している。
「…村部君は俺のどこが好きなんだ?」
「え〜?どこがって言われると難しいですね…。全部好きですよ。」
…こんな、大したことない言葉にすら、俺は自惚れそうになる。
そもそも何故こんな関係になったのか…時は数日前に遡る。
***
「齋湖さん、お久しぶりですね。」
あの事件から数日後、村部君に呼び出された。
「久しぶりだな。…それで、なんの用で俺を呼んだんだ?」
「用事があったというか…僕、齋湖さんに興味があるんです。」
あの事件の後も俺の生活は変わらなかった。というか、変えようがなかった。だから、今まで通りの生活を送ろうと思っていたのに。
「単刀直入に言いますね。僕、多分、齋湖さんのことが好きなんですよ。」
「…はぁ?」
この男のせいで、俺の日常は壊された。
「何をしてても齋湖さんのことが頭から離れないんです。僕は、この感情に答えを出したい。…だから、こうして齋湖さんに会いに来たんです。」
「…なるほど?それで?」
「…冷たいですね。僕、一応告白したんですよ?」
冷静を装ってはいるが、内心ドキドキだった。自分は恋とは無縁の人生を送っていると思っていたから。
「そう言われてもな…生憎、好意を向けられたのは初めてでな…。」
自分のポーカーフェイスが役に立ったのはありがたいが、さて、なんと答えるべきか…。
「初めて…。」
そう呟いて村部君は笑みを浮かべる。
「ふふっ、でも嫌悪感を抱いてないなら…僕にもチャンスはあるってことですよね?」
「…勝手にしたらいいさ。」
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さくらもち(プロフ) - れんげさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!脱字気付きませんでした…!修正しておきました! (4月24日 10時) (レス) id: e43658e045 (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - さくらもちさん» 今気付いたのですが、一話目の方で「俺のもにならないならいっそ」ってなってます。もしできるなら修正した方がよろしいかと思います… (4月23日 21時) (レス) id: 0fa4be0760 (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - さくらもちさん» 書いていただき、ありがとうございました!無闇に殺 さず取引を持ちかけようとするのがとても笑顔さんっぽくて流石でした…!本当にありがとうございました。またリクエスト持ってきます! (4月23日 21時) (レス) id: 0fa4be0760 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - れんげさん» お待たせ致しました!リクエストの方投稿させていただきました!ヤンデレ感が上手く出せなかったので反省しております…。よければ感想やまたリクエストお待ちしております! (4月23日 16時) (レス) id: e43658e045 (このIDを非表示/違反報告)
れんげ(プロフ) - さくらもちさん» あっ、すみません。笑顔さんだけでお願いします!でも作者様が書きやすければどちらでも構いません! (4月20日 20時) (レス) id: 0fa4be0760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2023年11月25日 4時