笑顔さんルート 真告白END ページ30
「Aさん、少し話したいんだけど。」
「…わ、わかりました…。」
スマイル先輩とは大分話しやすくなったけど、今日のお誘いはあまりにも突然すぎてちょっと驚いてしまった。
「放課後図書室来てくれる?」
「はい。」
簡潔に約束を取り付けて、放課後まで時間が経つのをただ待った。スマイル先輩が私に話、って…なんだろう…。言いようのないモヤモヤを抱えたまま待つしかできなかった。
「お疲れ様です、スマイル先輩。」
「ああ、Aさん。…早かったね。」
図書室には私とスマイル先輩以外は誰も居なかった。確かにHRが終わってからすぐ来たけど、スマイル先輩の方が早く着いてたのに…。
「それで、あの…話って…?」
私の問い掛けに、スマイル先輩は表情一つ変えず口を開いた。
「俺、Aさんが好きなんだよね。俺と付き合ってくれない?…君がいないと、無理。」
…あまりにもいつも通りすぎて、これが告白なのかどうかもよくわからなかった。
「え…?」
よくわからなかったけど、断らなきゃいけないことだけは理解してた。“ごめんなさい”って、その言葉を口にしようとした時には、真逆の言葉を発していた。
「はい。私も、スマイル先輩が好きです。」
自分で答えたその言葉に、自分で動揺した。どうして、私はスマイル先輩の告白を受け入れたんだろう…?その答えは分かりきっていた。
存在しない“断る”という選択肢。そして、眼前に映し出された文字。
【スマイル 真告白END】
理解が追いつかないのに、いやに頭はハッキリしていた。恐らく、私は選択肢を間違ったわけではない。ただ…ただ、スマイル先輩の好感度を上げ過ぎたんだ。それならこの状況にも説明がつく。
「…嬉しい。大事にするね?」
そんな言葉と共に落とされたキス。抵抗するつもりはなかったけど、困惑の方が強くて、あまりドキドキはしなかった。
…でも、こんな終わりも有りかもしれない。バッドエンドで誰かが不幸になるよりは、スマイル先輩と結ばれた方が幸せだ。
脳内で勝手にそう完結させて、思考を放棄すると同時にスマイル先輩に抱き着いた。
「へ、Aさん…?」
「…私、スマイル先輩と結ばれて、幸せです…。」
これが本音かどうかなんてわからない。けれど…。この運命が覆らないなら、もう、どうでもいいかな。
「…そっか。心配しなくても放す気ないからさ…ちゃんと、俺のこと見ててね?」
スマイル真告白END…俺の気持ちをちゃんとわかってくれる人
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さくらもち(プロフ) - RAMさん» ほぼあってます!smさんはツンデレだと弱いかな、と思って一応情緒不安定のつもりなんですが、私の表現力が足りなくて上手く書けませんでしたね…。 (3月13日 17時) (レス) id: e43658e045 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - RAMさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!言葉足らずだったのですが、好感度6以上の対象はお薬依存症の系統を引き継いでるので、転生後の世界でもやべー奴ってことです(語彙力なくてすみません)。 (3月13日 17時) (レス) id: e43658e045 (このIDを非表示/違反報告)
RAM(プロフ) - これは質問なのですが、系統としてはnkがメンヘラ、brがヤンデレ、shkがストーカー、knが依存、smがツンデレ、krがサイコパスという認識で合っていますか? (3月13日 16時) (レス) id: 6765c9b952 (このIDを非表示/違反報告)
RAM(プロフ) - 真告白end、どれも素敵な内容でした。細かい小ネタまであって、本当に乙女ゲームみたいだなと思いました。神様の言う「あの2人」は金スマだったんですね、てっきり喧嘩組のことかと。長生きはできなさそうって…何かしでかすんですかね…? (3月13日 16時) (レス) id: 6765c9b952 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - RAMさん» コメントありがとうございます!結構長かったでしょうに一気読み…!?本当にありがたいです…!お褒めいただき光栄です、最近滅茶苦茶スランプだったんですが、RAM様のおかげでモチベが上がりました、ありがとうございます…! (3月12日 22時) (レス) id: e43658e045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2023年7月30日 1時